マンションのパーティールームで集いを企画するとき、誰もが一度は立ち止まる問いがあります。「料理は、どうしようか」。デリバリーを頼むほどカジュアルにはしたくない。ケータリングのオードブルでは、大切な方々をお迎えする夜としては物足りない。けれど、自分で全部料理する余裕もない。そんな声を、私たちはよく伺います。
実は、もう一つの選択肢があります。シェフがその場に伺い、料理を仕立てる「出張料理」という形です。この記事では、東京の主要なパーティールームに伺ってきた経験をもとに、マンションのパーティールームで出張料理を頼むときに知っておきたいことを、設備対応・時間設計・規模・料金の四つの軸からお話しします。
結論:マンションのパーティールームでも、出張料理なら本格コースを楽しめます。Na Team LabはIH一口の設備にも、調理ができない会場にも対応可能。10人前後の着席フルコースから100人規模の立食ビュッフェまで、規模とシーンに合わせて料理を設計します。22時撤収の時間制限や、紙皿対応・グラス持参といった会場ごとのルールにも柔軟に応えます。

マンションのパーティールームで、料理をどう設えるか
「マンション パーティールーム」と検索される方の多くは、もう会場を押さえている段階だと感じています。タワーマンションのパーティールームを借りた、知人のレジデンスのプライベートサロンを使う――いずれにしても「場所は決まった、あとは料理だ」というご相談を多くいただきます。
選択肢を並べると、たいてい三つに絞られます。デリバリー、ケータリング、出張料理です。
デリバリーは手軽さが魅力ですが、大切な方々を迎える夜の主役にするには、どうしても格が出にくい。ホームパーティー向けのケータリングはもう一段上ですが、事前に盛り付けられた料理が運ばれてくる以上、冷めていたり、皿の上の華やぎを出しづらかったりする構造的な限界があります。
第三の選択肢が、出張料理です。シェフがその場に伺い、現地で火入れし、目の前で盛り付けて出す。レストランの一夜を、パーティールームの空間にそのまま持ち込む形です。会場の制約に合わせて料理を組み直せるのが、出張料理ならではの自由度です。
10人の着席フルコースから100人のビュッフェまで ― 規模別の提供スタイル
パーティールームの集いには、規模ごとに合う提供スタイルがあります。私たちが伺ってきた中で、目安として組み立てているのが次の構成です。
- 10人前後:着席のフルコース。ペアリングまで含めた本格構成が可能
- 30人前後:着席のコース、または着席とビュッフェを組み合わせたスタイル
- 50〜100人:立食ビュッフェ。大皿で提供し、ゲストが囲んで楽しむ形
- 100人超:仕込みを増やし、現地での盛り付け中心に切り替え
実際にお出しする料理は、人数とコース設計に応じて10品から15品ほど。前菜から始まり、カルパッチョ、ローストビーフ、そして締めにNa Team Labの看板でもある特製ティラミス。一夜の流れを意識しながら、一品ずつ仕立てていきます。
最大規模としては、150人の新年会を担当したことがあります。タワーマンションではない会場でしたが、普段からお世話になっている方からのご依頼で、立食ビュッフェ形式でお応えしました。規模が大きくなっても、皿の上の世界観は崩さない――それが、私たちが大事にしている軸です。

IH一口でも、調理ができなくても ― どんな設備にも応える設計
マンションのパーティールームで企画される方が最も気にされるのが、設備の問題です。「うちのパーティールーム、IHが一口しかないんですけど大丈夫ですか」というご相談を、本当によくいただきます。
結論からお伝えします。IH一口でも、本格的なコースは出せます。
ほとんどのパーティールームは、コンロがIH一口のみという構造です。だからこそ、私たちは「IH一口で完結する料理設計」のノウハウを蓄積してきました。火入れの順番、温度管理、仕込みの段階で済ませておく工程と当日に火を入れる工程の切り分け。すべて逆算して設計します。
中には、調理スペース自体が用意されていないパーティールームもあります。そうした会場では、店舗の厨房で全工程を仕込み、現地では盛り付けと最終仕上げだけを行います。お客様の前で皿に景色を描く、その瞬間だけを切り取って持ち込むイメージです。
設備の制約で、本格的な集いを諦める必要はありません。会場の条件を伺ったうえで、そこに合うコースを毎回設計し直します。
22時までの時間制限と、紙皿・グラス対応の柔軟さ
もう一つ、パーティールームに固有の制約があります。共用部の時間制限です。多くのマンションは、パーティールームの利用を22時までと定めています。準備から撤収まで、すべてこの時間内に収める必要があります。
たとえば18時開始・22時撤収の集いであれば、私たちは次のように時間を組み立てます。
- 18時〜19時:準備(1時間)
- 19時〜21時半:料理提供(2時間半)
- 21時半〜22時:撤収(30分)
開始時刻と終了時刻を逆算しながら、料理の出し方そのものを設計します。ゆったりお楽しみいただきたい集いなら、品数を10品に絞って一品ずつ間を取る。賑やかにテンポよく進めたい集いなら、15品の構成で次々とお出しする。時間の使い方も、コースの一部です。
会場ごとのルールへの対応も柔軟に行います。食器の持ち帰りが難しい会場では、紙皿で対応します。ワイングラスが必要な集いなら、こちらでグラスを持参し、終わったあとは店舗に持ち帰って洗います。会場のルールに合わせて動けるのが、出張料理のプロの仕事だと考えています。
経営者交流会、ワイン会、誕生日会、周年会 ― 使われるシーン
東京の主要エリアのパーティールームに伺ってきました。勝どき、晴海、港区、渋谷区、新宿。それぞれのエリアの代表的なパーティールームでの実績があり、東京のほとんどのエリアに対応できることが強みの一つです。
そして、使われるシーンも実にさまざまです。
- 10〜20人の小規模な集い:経営者交流会、ワイン会
- 30人を超える集い:誕生日会、忘年会、新年会、周年会
20代後半から40代の経営者の方が、同志を集めて開かれるワイン会。記念日や周年を、気心の知れた仲間と祝うパーティー。ビジネス色の強い集いから私的なお祝いまで、パーティールームは多様な夜を受け止めます。だからこそ、料理側もシーンに合わせて世界観を変える必要があります。
ワイン会なら、ワインに寄り添うペアリングを軸に。誕生日会なら、主役の方を引き立てる華やぎを添えて。周年会なら、節目にふさわしい一夜の構成を。一つひとつ、伺ってからコースを編み直します。

料金の目安 ― 1回6万円から、規模に応じた予算設計
料金についても、率直にお伝えします。出張シェフの料金の目安は、1回あたり6万円からお受けしています。これが、私たちがお受けするケータリング・出張料理の最低ラインです。
規模が大きくなると、当然ながら料金も変わります。50人を超えるような集いでは、1回あたり20万円から30万円規模のご依頼もあります。基本は、人数に対しての予算比率でご相談しながら組み立てます。
人数だけでなく、コース構成、ご希望の食材、ドリンクの内容によっても変動します。場所そのものの手配が必要なケースでは、別途ご相談いただく形になります。
「うちの規模だといくらくらいになりますか」「予算はこのくらいなんですが、何品くらい出せますか」――こうしたご相談は、Na Team Lab 公式LINEからいつでもお気軽にお寄せください。集いの内容を伺ってから、率直にお見積りをお出しします。
主催者の住まいを守りながら、ゲストを楽しませる夜を支える
パーティールームの仕事には、自宅やレストランとは違う、もう一つ大切な側面があります。
パーティールームの主催者は、たいていの場合、そのマンションに住んでいる方です。だからこの仕事は、料理を提供すること以上に、主催者の生活圏を守りながら、その方がゲストを楽しませる場を裏で支える仕事だと考えています。
具体的に大事にしていることは、いくつかあります。時間は厳格に守る――共用部の利用時間を超えるようなことは決していたしません。ゴミは持ち帰る――マンションのゴミ出しルールに迷惑をかけないよう、分別したうえですべて持ち帰ります。近隣への配慮も含めて、主催者の方が「いい集いだった」と振り返れる夜にする。
主役は、あくまで主催者とゲストです。私たちは、その夜の景色を裏でサポートする役割に徹します。それが、ひと夜のレストランをパーティールームに設えるという仕事の、根っこにある姿勢です。
まとめ
マンションのパーティールームで出張料理を頼むときに、見ておきたいポイントを整理します。
- 設備対応力:IH一口でも、調理ができない会場でも対応できるか
- 時間設計:22時までの共用部ルールに合わせて、準備・提供・撤収を逆算できるか
- 規模対応:10人の着席フルコースから100人の立食ビュッフェまで、設計し直せるか
- エリア実績:自分のエリア(勝どき・港区・渋谷区・新宿など)での実績があるか
- 料金の率直さ:1回6万円からという目安が明示されているか
- 主催者への配慮:時間・ゴミ・近隣への気配りまで含めて、住人としての主催者を支えられるか
これらが揃ったとき、マンションのパーティールームは「ひと夜のレストラン」に変わります。ひと夜の景色を一緒に編む機会を、心よりお待ちしています。
よくあるご質問
パーティールームのキッチンがIH一口しかなくても、本格的な料理は出せますか?
お出しできます。Na Team LabはIH一口でも完結する料理設計のノウハウを蓄積しており、調理ができない会場では店舗の厨房で全工程を仕込み、現地で盛り付けと仕上げのみ行う対応も可能です。会場の設備条件に合わせてコースを再設計するため、設備の制約で本格的な集いを諦める必要はありません。
何人規模から対応してもらえますか?料金の目安は?
10人前後の着席フルコースから、100人を超える立食ビュッフェまで対応しています。料金は1回あたり6万円からで、人数規模やコース構成に応じて調整します。50人を超える集いでは1回あたり20万円から30万円規模の事例もあります。詳しい料金は、集いの内容を伺ったうえでお見積りいたします。
22時撤収など、共用部の時間制限が厳しい会場でも大丈夫ですか?
大丈夫です。マンションのパーティールームには共用部の時間制限があることが多いため、開始から終了・撤収までを逆算して進行を設計します。必要に応じて紙皿対応、ワイングラスの持参・持ち帰り洗浄、ゴミの持ち帰りまで、会場のルールに合わせて柔軟に対応します。
大切な会食・集いの一夜に。
経営者の集まりから周年の宴席まで。マンションのパーティールームにも、シェフが空間ごと仕立てる特別なダイニングをお届けします。
