自宅にケータリングを呼ぶ、と聞いたとき、どんな光景を思い浮かべるでしょうか。大人数のホームパーティー、誕生日会、大皿料理が並ぶ食卓。多くの方が、そういった「賤やかな場面」を想像されるかもしれません。

ところが、実際にお客様からいただくご相談は、もっと多様です。「人数の規模は大きくないけれど、自宅で美味しい料理が食べたい」「夫婦の節目に、少しだけ贅沢な食卓を整えたい」「月に1〜2回、料理だけプロに任せたい」――そういった声が、静かに積み重なってきています。

自宅でのケータリングは、大規模パーティーだけが選択肢ではありません。規模感に応じて、複数の提供パターンから選べる時代になっています。この記事では、Na Team Labが実際に対応している3つの提供パターンを通して、自宅という場所での新しい食卓の設え方をお伝えします。

SUMMARY

結論:自宅でのケータリングは、規模感に応じて「3つの提供パターン」から選ぶのが正解です。大皿のオードブル型、家事代行的な料理提供型、ホームパーティー型――少人数の食事会から経営者の集いまで、シーンに合わせた選び方ができます。Na Team Labでは、使い捨て食器対応のオードブルから、月1〜2回の定期的な料理提供まで、自宅という空間でいちばん落ち着いて過ごせる食卓の設えをお届けします。

白い大皿に美しく盛り付けられた、皮目を焼いた白身魚と彩りの野菜・トマトソースの一皿
端正な一皿が、自宅の食卓を静かに格上げする

「自宅にケータリングを」というご相談から見えてきたこと

先日、あるお客様から、こんなご相談をいただきました。「自宅にケータリングを呼びたいけれど、あまり規模感が大きくない」というご相談です。

伺ってみると、人数は少なめで、つまみ程度でご飯が食べられたら、というお気持ち。一般的な大皿ケータリングを呼ぶには、ちょっと大裃裟。かといって、デリバリーで済ませるのも物足りない。そんな狭間にいらっしゃる方でした。

このご相談で気づかされたことがあります。自宅でのケータリングを少人数で楽しみたい、というニーズは、思っている以上に多いということです。これまで「ケータリング=大人数」というイメージが先行してきましたが、実際にはもっと幅広い使われ方が求められています。

私たちは、その日のお客様のお気持ちに合わせて、オードブル形式での提供をご提案しました。少人数だからこそ成立する、落ち着いた食卓の時間。大裃裟ではない、でも確かに「整えられた」一夜。それが、その日の答えでした。

このような経験を重ねるうちに、自宅でのケータリングには、いくつかの提供パターンが必要だと感じるようになりました。お客様の規模感・シーン・予算に応じて、選び方が変わる。その選択肢を、わかりやすく整理してお伝えすることが、私たちの役割だと考えています。

Na Team Labが対応する、自宅ケータリングの3つの提供パターン

ここからは、私たちが実際に対応している3つのパターンを、具体的にご紹介します。

パターン①:オードブル提供型(少人数・気軽な集まりに)

人数規模が大きくないとき、つまみ程度に楽しみたいとき、まずおすすめなのがオードブル形式です。

このパターンの大きな特徴は、使い捨ての器・おしぼり・オードブルケースをすべてご用意すること。食べ終わったらそのまま捨てられるため、片付けの負担はゼロです。「気軽に楽しんでいただける」状態を、運営面からも丁寧に整えています。

先日の事例では、こんな構成でご提供しました。

  • 美崎牛のローストビーフ(薄切りで冷めても美味しい一品)
  • 魚のフライ(外は軽やかに、中はふんわり)
  • ティラミス(Na Team Labの代名詞)
  • サラダ→前菜→メイン→パスタという流れの構成

オードブル形式の場合、配達後に時間が経つこともあります。そのため「冷めても美味しいもの」を中心にコースを組み立てるのが、私たちのこだわりです。ローストビーフ、パスタ、ティラミスなど、温度が変化しても味わいが崩れない一皿を選び抜いています。

パターン②:家事代行的な料理提供型(日常の延長として)

「今日の夜ご飯を作ってほしい」というご相談に対応するのが、家事代行的な料理提供型です。このパターンには、2つのスタイルがあります。

ひとつは、こちらで料理を作り、ご自宅にお持ちするスタイル。お受け取りいただいて、温め直すだけで食卓が整います。もうひとつは、ご自宅のキッチンをお借りして、その場で夜ご飯を作るスタイル。シェフがその日の食材を持参し、目の前で料理を仕上げます。出来立ての温度を、そのまま食卓へ運べます。

このパターンをご利用される方は、月に1〜2回、定期的に頼まれる方が多いのが特徴です。「ホームパーティー」というよりも、日常の食卓を整えるための選択。忙しい毎日の中で、家族と過ごす夜だけはきちんと美味しいものを、というお気持ちに寄り添うサービスです。

パターン③:ホームパーティー型(経営者の集い・交流会向け)

3つ目のパターンは、6名以上の規模で、経営者の交流会や宴会を開かれる方向けです。

私たちのお客様には、月に1回は宴会・経営者交流会を開く方が多くいらっしゃいます。「ただ単に集まるだけじゃなくて、美味しい料理を食べたい」というニーズで、ご自宅やタワーレジデンスのプライベートサロンに私たちをお招きくださいます。

このパターンの詳細は、別の記事「6名のホームパーティーを『一夜のレストラン』に――熱量を読む、ケータリングの設計」でも紹介しています。会の熱量を読みながら設計するという、ホームパーティーならではのアプローチが軸になります。

白い大皿に盛られた、薄切りにした牛肉のロースト。クレソンと塩・黒胡椒を添えて
薄切りで、冷めても美味しい――オードブルの主役になる一皿

「規模感が小さくても気軽に楽しめる」設計の工夫

3つのパターンのうち、特に少人数向けのオードブル型では、「気軽さ」を最優先にした設計をしています。具体的に、どんな工夫があるのか、もう少し掘り下げてお伝えします。

ひとつ目は、使い捨ての食器・お皿・オードブルケースをすべてこちらで用意することです。お客様のご自宅にある食器を使う必要がありません。食べ終わったら、そのままお捨ていただけます。これが、片付けの負担をゼロにする大きなポイントです。

ふたつ目は、おしぼりを完備していること。手を拭くタイミングで、わざわざキッチンに立つ必要がありません。食卓に座ったままで、すべてが完結します。

みっつ目は、「冷めても美味しい」料理設計です。配達後に時間が経つことを前提に、ローストビーフ、フライ、パスタ、ティラミスなど、温度変化に強い一皿で構成します。Na Team Labの「9つの原則」のうち、塩のピーク・うま味の引き立て方は、冷製の状態でこそ繊細な調整が必要になります。その繊細さを、見えないところで丁寧に組み立てています。

「気軽さ」と「品質」は、本来両立しにくいものです。気軽にしようとすると、品質が下がる。品質を上げようとすると、お客様の手間が増える。その狭間で、運営側がどれだけ手を尽くせるか。自宅に来客を招いて楽しむための提供は、その狭間を丁寧に埋めるための設計の積み重ねでできています。

自宅という空間だからこその豊かさ

ここで少し、シェフとしての私の視点をお話しさせてください。

レストランで料理を提供することと、ご自宅で料理を提供することは、似ているようで違います。レストランは、その空間そのものが舞台です。照明、椅子、グラスの音、隣の席との距離。それらすべてが、料理の味わいに影響します。

一方、ご自宅という空間は、お客様にとっていちばん落ち着く場所です。慣れ親しんだソファ、好きな絵、家族の声。そういった「自分の世界」の中で、食卓だけがプロの手で整えられる。これは、レストランでは得られない種類の豊かさだと、私は感じています。

特に印象に残っているのは、月1〜2回の家事代行型を続けてくださっているお客様との時間です。お子様の成長を見守りながら、その家族の食卓を、ひとつの「日常」として整え続ける。ある日、お子様が「いつもの料理だね」と口にされた瞬間がありました。それは、私たちにとって、心に残る言葉でした。

自宅でのケータリングは、特別な日のための贅沢、というだけのものではありません。日常の食卓に寄り添うこともできれば、月1回の集いを支えることもできる。お客様の人生のリズムに合わせて、姿を変えていくサービスだと考えています。

自宅のキッチンで、シェフがトングを使って肉に火を入れ、仕上げる手元
自宅という空間に、シェフの手が静かに加わる時間

自宅ケータリングを選ぶときの3つのチェックポイント

最後に、自宅でケータリングを選ぶときに、どこを見ればよいか。3つのチェックポイントをお伝えします。

ひとつ目は、人数規模を最初に決めること。1〜4名の少人数なら、オードブル型か、コース形式の出張料理。5〜10名のご家族の集まりや小規模会食なら、コース形式が向いています。それ以上の大人数なら、ホームパーティー型の設計が必要です。

ふたつ目は、「準備・片付けの負担」をどこまで任せたいかを考えること。使い捨て食器で完結したいなら、オードブル型。お皿や器の格にこだわりたいなら、コース形式の出張料理。日常の家事として頼みたいなら、家事代行型。負担の引き受け方が、それぞれ違います。

みっつ目は、提供形式の優先順位を整理すること。「コース形式で1皿ずつ味わいたい」のか、「全体を一度にテーブルに並べたい」のか。「目の前で料理されるライブ感を楽しみたい」のか、「料理に集中して会話を楽しみたい」のか。シーンによって、選び方が変わります。

こうした自宅での食事会の整理ができれば、ご相談の精度が大きく上がります。Na Team Labでは、最初のご相談時に、こうした希望を一緒に整理させていただきます。ご遠慮なく、迷いも含めてお伝えください。

まとめ

自宅でのケータリングは、規模感を問わず多様な選択肢があります。

  • 少人数で自宅ケータリングを楽しみたいニーズは増えており、大規模パーティー専用ではない
  • Na Team Labは3つの提供パターン(オードブル型/家事代行的な料理提供型/ホームパーティー型)で対応
  • オードブル型は使い捨て食器・「冷めても美味しい」設計で、片付けゼロの気軽さを実現
  • 家事代行型は月1〜2回の定期利用にも対応し、日常の食卓を支える
  • 3つのチェックポイント(人数・負担の引き受け方・提供形式)で選び方が見えてくる

ご自宅での食卓の設えについて、どのパターンが合うか迷われたら、まずはお気軽にご相談ください。お客様のシーンに合わせて、最適な提供パターンを一緒に考えさせていただきます。

よくあるご質問

自宅にケータリングを呼ぶときの少人数の目安は何名くらいですか?

Na Team Labの自宅ケータリングは、1〜2名の少人数から対応しています。オードブル形式では人数規模に応じて柔軟に組み立て、コース形式の出張料理は2〜20名が目安です。少人数だからこそ気軽にご相談ください。

ケータリングと出張シェフの違いは何ですか?

一般的なケータリングは、事前に盛り付けた料理を配送するスタイルです。Na Team Labの出張シェフは、その場で仕立てるスタイルが基本ですが、ご要望に応じてオードブル型・家事代行型など、複数の提供パターンを使い分けています。

自宅ケータリングを月に何度か定期的に頼むことはできますか?

はい、可能です。月1〜2回の定期的な料理提供を続けていらっしゃるお客様もいます。「今日の夜ご飯を作ってほしい」という家事代行的なご依頼から、経営者の交流会向けの集いまで、柔軟にお応えしています。

川原壯太(Na Team Lab シェフ)
AUTHOR 川原 壯太 Na Team Lab シェフ

恵比寿のレストランを拠点に、年間200件を超える出張料理・会食を手がける。5味のバランスやペアリングなど「9つの原則」に基づいて食卓を設計し、料理教室・ワイン会も主宰。

Instagram @nateam.kawahara


あなたの場所に、いちばん落ち着く食卓を。

少人数のオードブルから、月1〜2回の料理提供、経営者の集いまで。ご自宅という空間に合わせて、シェフがフルコースを携えてうかがいます。シーンに合った提供パターンを、公式LINEより一緒に整えさせてください。

TOP

Na Team Labをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む