クリスマス会を開くことは決まった。日程の候補も、おおよそ絞れている。けれど、料理をどう手配するかだけが決まらない。総務や秘書の方から、そうしたご相談をいただくのは、たいてい10月です。

法人のクリスマスパーティーは、12月の会でありながら、実質的には10月に決まっている。まずは、その時間の話から始めます。

SUMMARY

結論:法人のクリスマスパーティーでケータリングを使うなら、11月上旬までに人数と形式を決めるのが目安です。 12月分のご相談は9月ごろから入り始め、11月に入る頃には土日を中心に枠が埋まっていきます。 形式は人数で決まります。16名さま以下なら着席のコース、17名さま以上ならビュッフェ形式が基本です。 忘年会や周年会と兼ねるかどうかは、会の色をクリスマスに寄せてよいかで判断します。 この記事では、10月から当日までの決め方を、出張料理人の立場から順に整理します。

料理の形式と費用はケータリング料金の見方で、立食の品数と量は立食パーティーの料理設計で確認できます。

法人のクリスマス会は、11月上旬までに人数と形式を決める

12月分のご相談は、9月ごろから入り始めます。そして11月に入った段階では、ある程度の日程がすでに埋まっていることが多いというのが、私たちの実感です。

理由は日数にあります。法人のクリスマス会は、土日に開かれることが多い。12月の土日は、数えてみると8日から10日ほどしかありません。そこに、社内の会も、取引先を招く会も集まってきます。

ですから、判断の目安はこうなります。

  • 10月中に、日程の候補と想定人数、会場、予算感を固める
  • 11月上旬までに、人数と形式を決めて発注する

出張料理・ケータリングのご相談は、通常であれば開催の2週間前までにいただければ組み立てられます。けれど12月だけは、この通常運転が当てはまりません。11月中のご相談をおすすめしているのは、そのためです。

日程が一日しか候補にないという場合は、なおさら早めにご連絡ください。候補日を二つ三つお持ちいただけると、こちらでも組み立てる余地が生まれます。

忘年会と兼ねるか、分けるか

法人のクリスマス会に用意するケータリング料理
人数と会の目的から、取りやすさと温度を両立する料理を組み立てます。

法人のご依頼で実際に多いのが、忘年会を兼ねたクリスマス会、そしてクリスマス会を兼ねた周年会です。12月は社内行事が重なる月なので、自然な発想だと思います。

ただ、兼ねるかどうかを決めるとき、判断の軸になるのは費用や日程だけではありません。会の色です。

クリスマス会という名前をつけた瞬間、装飾も料理もクリスマスの色に振れていきます。それを「今年の締めくくり」として歓迎するのか、忘年会は忘年会の顔で開きたいのか。ここが分かれ目です。

兼ねる(忘年会兼クリスマス会など)分ける
会の色装飾と料理がクリスマスの色に統一されるそれぞれの会の性格で組める
手配会場・案内・出欠の確認が一度で済む二度分の準備が必要になる
参加者の予定12月の予定が一日で収まる日程の選択肢が二つある
向いている会社内中心の会、ご家族が参加する会取引先を招く会と社内の会を分けたいとき

たとえば、以前に承った5周年の記念パーティーは、日頃の感謝を伝えることが主軸の会でした。その色をクリスマスの装飾で塗り替えてよいかどうかは、主催者の判断が要るところです。反対に、社内中心の会やご家族が参加される会であれば、クリスマスの色はそのまま会の楽しさになります。

私たちは、どちらがよいと申し上げることはしません。ただ、ご相談の場では「クリスマスの色にしてよい会ですか」と最初にお聞きしています。ここが決まると、料理も装飾も一本の線で組めるからです。

人数で形式が決まります

形式は、好みで選ぶものではありません。人数が決めていきます。

人数形式料理の出し方お一人あたりの目安
6〜16名さま着席のコース一皿ずつ、その場で仕上げてお出しする15,000円〜(ワインペアリング付は22,000円)
17〜40名さまビュッフェ形式大皿でお運びし、現地で仕上げと盛り付け8,000円〜
41名さま〜立食のビュッフェ形式同じく現地仕上げ。品数を増やして構成8,000円〜

16名さまを超えると、一皿ずつの着席コースは成立しにくくなります。お一人1枚ずつ皿が乗る卓の広さ、人数分の椅子、仕上げに要する厨房の面積。この三つが、どこかで足りなくなるからです。

16名さま以下であれば、着席のコースが組めます。役員や部門単位の会、今年お世話になった方だけをお招きする会に向く形です。実際、人数を広げずに10名ほどで開かれた12月の会に伺ったこともありました。

12月の2週目、50名の会でお預かりしたこと

12月の2週目に、タワーマンションのパーティールームで50名規模の会に伺ったことがあります。形式は立食でした。

このくらいの規模になると、私が最初に確認するのは料理の内容ではありません。搬入経路と、会場の設備です。台車で運ぶ場合、タワーマンションではサービス用のエレベーターが別に用意されていることが多く、防災センターの許可を得てから動きます。手続きに時間がかかることもあるため、当日は少し早めに現地へ入ります。

料理は、参加者が到着する前にすべて並べ終えておく。この先出しの設計であれば、当日の進行が多少押しても料理側に問題が出ません。火入れができる環境なら、温かいものを第2陣として作りたてでお出しします。難しい会場では、保温のきくものを選んで持参します。

出張料理人として年間200件を超える食卓に伺ってきましたが、会場は毎回違います。同じ50名でも、卓の形と動線が変われば組み立ては変わる。最初に見るのが料理ではなく場所なのは、そのためです。

クリスマスらしさは、料理と盛り付けと色でつくる

ご相談でよくいただくのが、「クリスマスらしさをどう出せばいいか」という質問です。

私たちがお答えしているのは、料理・盛り付け・色合い・装飾の四つで作る、ということです。特別な仕掛けを用意するのではなく、この四つを季節の側に寄せていく。それだけで、会の空気は変わります。

  • 料理:季節と会の性格に合わせて、コースや品数を組み直す
  • 盛り付け:一皿ごとの見え方を、会場の照明と卓に合わせて調整する
  • 色合い:卓全体を上から見たときの色の配置を設計する
  • 装飾:料理と設えが同じ方向を向くように整える

大人数の会では、料理は横一列に並びます。参加者が見るのは一皿ではなく、卓全体という一枚の絵です。そこで色が散らばっていると、どれだけ丁寧に作った料理でも印象がまとまりません。色合いを先に決めてから料理を割り振るのは、そのためです。

締めのデザートは、会の印象を決める一皿です。私たちの「王のティラミス」も、会のコンセプトに合わせて仕立てを変えられます。瓶詰めでご用意し、主催者からご参加の方へのお土産としてお渡しすることも可能です。

なお、私たちは派手な仕掛けはいたしません。ケーキを使った演出のような、驚かせることを目的とした企画も承っていません。クリスマスらしさは、演出ではなく料理そのもので立ち上げる。それが私たちの考え方です。

予算の考え方

法人の会では、稟議に載せる金額を先に決めなければならないことがあります。手がかりになるのは、形式ごとの相場です。まず、市場全体の一般的な目安を挙げます。

形式お一人あたりの目安料理の状態
配達型(オードブル・デリバリー)1,500〜3,000円仕上げた料理を届ける
会場仕上げ型(ビュッフェ)5,000〜10,000円現地で仕上げ・盛り付け
着席コース型15,000円〜一皿ずつその場で提供

Na Team Lab の場合は、次のとおりです。

形式お一人あたり対応人数
着席のコース15,000円〜6〜16名さま
着席のコース+ワインペアリング22,000円6〜16名さま
ビュッフェ形式8,000円〜17名さま〜(100名規模まで)

1回のご依頼につき90,000円から。表示価格には、税・サービス料・出張費が含まれます。ビュッフェ形式の表示はお料理の価格ですので、お飲みものの手配は別途ご相談ください。

発注担当の方から、よくお尋ねいただくこと

経理の実務にも触れておきます。

  • 見積書:社内稟議や予算取りのために、正式発注の前に発行できます
  • 請求書:宛名の分割にも対応しています。参加企業ごとに分けたい場合はご相談ください
  • 領収書:宛名と但し書きのご指定を承ります
  • インボイス:適格請求書の発行に対応しています
  • お支払い:銀行振込または現金でお願いしています。クレジットカード・電子決済は承っておりません
  • 支払いサイクル:初回は事前振込か当日払い、2回目以降は月末締め・翌月末払いも可能です

10月から当日までのスケジュール

ここまでの内容を、時間軸に並べ直します。

時期決めること・動くこと
10月日程候補、想定人数、会場、予算感を固める。見積書を取り、稟議に回す
11月上旬人数と形式を決めて発注する
11月下旬メニューの相談、会場設備の確認、搬入経路と時間帯のすり合わせ
開催の1週間前参加人数を確定させる
12月・当日会場に早めに入り、開始前に料理を並べ終える

11月下旬には、会場の確認をお願いしています。卓の広さ、椅子の数、キッチンの可否、搬入経路と時間帯。可能であれば、会場の写真を何枚か送っていただけると助かります。

人数の確定を「1週間前」としているのには理由があります。開催日から7日以内のキャンセルは、料金の100%を頂戴することになるためです。人数が減る場合も、このキャンセル規定に沿った取り扱いとなります。

一方、人数が増える場合は、前日のご連絡でも対応できることがあります。法人の会は直前まで出欠が動くものですので、増える方向であれば、あきらめずにご一報ください。

当日は、開始の15分ほど前から受付が動き始めるのが多い形です。受付を終えた方からウェルカムドリンクをお渡しし、人が集まった頃合いで主催者のご挨拶と乾杯。そこから料理へ、という順になります。

ご家族やお子さまが参加する会

社員のご家族を招くクリスマス会も承っております。お子さまが参加される場合は、必要に応じてお子さま向けの料理もご用意します。実際に、お子さま用のコースを組んだこともありました。

アレルギーや苦手な食材については、事前のご相談でお伝えいただければ、最大限の配慮で組み立てます。人数が多い会ほど、この事前の共有が効いてきます。「このくらいよく召し上がる方が多い」といった参加者の顔ぶれまで教えていただけると、量の設計そのものが変わるからです。

量は、少し余るくらいを見込んで持参します。それでも、思っていたより男性の参加が多かったという理由で、予備を出し切ることもありました。ご家族が参加される会では、お子さまの人数と年齢もお知らせください。

時間帯も、夜に限りません。ランチ帯や早い時間帯でもお受けしています。小さなお子さまやご年配の方が同席される会で、遅い時間を避けたい場合には、こちらのほうが向いているかもしれません。お飲みものの手配も別途ご相談を承っていますので、あわせてお声がけください。

オフィスでも、温かい料理は出せます

「うちのオフィスには厨房がないので、無理でしょうか」というご質問をいただくことがあります。

結論から申し上げると、対応できます。火や水道が使えない会場では事前の仕込みで組み立て、調理機材も必要に応じて持ち込みます。食材・器・グラス・カトラリーは、もともとすべて持参するのが私たちのやり方です。

  • テーブルがない場合は、レンタルを手配します
  • ゴミを捨てる場所がない場合は、こちらで持ち帰ります
  • 片付けは、シンクやコンロまで含めてすべて行います

実際のところ、法人の会でもっとも多い会場は、会社が借りるタワーマンションのパーティールームです。設備も動線も整っているぶん、選ばれやすいという事情があります。とはいえ、オフィスでの開催ができないわけではありません。

会場の手配から、ご相談いただくこともあります。先ほど触れた5周年の会では、会場・料理・ドリンク・当日のサービスまでを一括でお預かりしました。終わったあとに主催者の方から、すべて任せられてよかった、という言葉をいただいています。手配先が分散すると、その負担は担当の方へ集中しがちです。ひとつの窓口にまとめられることの価値は、そこにあると考えています。

対応エリアは基本的に東京都内です。都外や遠方についても、別途ご相談を承っています。

クリスマスパーティーのご相談や、Na Team Lab の出張料理・ケータリングの詳細については、公式LINEにてご案内しています。日程の候補とおおよその人数が決まっていれば、そこから一緒に組み立てられます。

まとめ

  • 12月分のご相談は9月ごろから入り始め、11月に入る頃には土日を中心に埋まってくる。10月中に企画し、11月上旬までに発注するのが目安
  • 忘年会や周年会と兼ねるかどうかは、費用ではなく「会の色をクリスマスに寄せてよいか」で判断する
  • 形式は人数が決める。16名さま以下は着席のコース、17名さま以上はビュッフェ形式で、100名規模まで対応できる
  • クリスマスらしさは、料理・盛り付け・色合い・装飾の四つでつくる。大人数の会では、卓全体の色の配置が印象を決める
  • 人数の確定は開催の1週間前まで。増える場合は前日のご連絡でも対応できることがある

12月の土日は、日数が限られています。だからこそ、会社のクリスマスパーティーは10月のうちに輪郭が決まっている。そう考えていただくのが、無理のない進め方だと思います。

よくある質問

12月に入ってからでも、クリスマスパーティーのケータリングは頼めますか?

ご相談いただければ、内容を絞ったうえでお受けできる場合があります。ただし12月分のご相談は9月ごろから入り始め、11月に入る頃には土日を中心に埋まってまいります。日程が決まった時点でお声がけいただくのが確実です。

土日以外の平日でも開催できますか?

承れます。法人のクリスマス会は土日の開催が多く、その分だけ12月の土日から先に枠が埋まっていきます。平日であれば、比較的日程を選びやすいはずです。会場のご都合と合わせてご相談ください。

直前で参加人数が変わった場合はどうなりますか?

増える場合は、前日のご連絡でも対応できることがあります。減る場合はキャンセル規定に沿った取り扱いとなり、開催日から7日以内は料金の100%を頂戴する形です。人数のご確定は、開催の1週間前までにお願いしています。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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大切な社内行事の前に、料理と対応を確かめる。

法人ケータリングをご検討中の担当者様・役員の方へ、恵比寿で1〜8名様の体験ランチをご用意しています。

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