「1人あたり、いくら見ておけばいいですか」

ケータリングのご相談は、この一文から始まることがよくあります。会の日程と人数は決まっている。あとは予算を組んで、社内なり主催者なりに説明できる形にしたい。そういう段階のご質問です。

ところが調べてみると、お一人1,500円という案内と、お一人15,000円という案内が、同じ「ケータリング」という言葉のもとに並んでいます。十倍の開きがあれば、どれを基準にすればいいのか分からなくなって当然です。

けれど、これは相場の幅が異常に広いという話ではありません。ひとつの言葉に、三つの別々のサービスが入っているという話です。その構造さえ分かれば、ケータリングの相場は、驚くほど素直に読めるようになります。

SUMMARY

結論:ケータリングの相場は、お一人あたり1,500円から15,000円ほどまで幅があり、金額は「形式」で決まります。 料理を届けるだけの配達型、会場で仕上げるビュッフェ型、シェフが一皿ずつお出しする着席コース型。この三つは同じ「ケータリング」と呼ばれていますが、別のサービスです。 Na Team Lab では、17名さま以上のビュッフェ形式をお一人 8,000円〜、6〜16名さまの着席コースをお一人 15,000円〜(税・サービス料・出張費込)で承っています。 この記事では、人数別の総額の見当と、見積書のどこを見れば比較できるのかをお伝えします。

ケータリングの相場は「1人あたり×形式」で決まる

相場は、お一人あたりの単価に人数を掛けて算出します。そして、そのお一人あたりの単価を決めているのは、料理の豪華さではなく提供の形式です。形式は、大きく三つに分かれます。

一般的な目安として、次のように整理できます。

形式お一人あたりの目安料理の状態
配達型(オードブル・デリバリー)1,500〜3,000円仕上げた料理を届ける
会場仕上げ型(ビュッフェ)5,000〜10,000円現地で仕上げ・盛りつける
着席コース型15,000円〜一皿ずつその場でお出しする

Na Team Lab の場合は、17名さま以上のビュッフェ形式がお一人 8,000円〜、6〜16名さまの着席コースがお一人 15,000円〜です。ワインペアリングをお付けする場合は、お一人 22,000円となります。いずれも税・サービス料・出張費を含んだ金額です。

つまり、ケータリング料金を調べるときに最初に決めるべきなのは、予算の額ではありません。その会が、三つのうちどの形式を必要としているかです。ここが決まると、相場は一本の線に絞られます。

同じ「ケータリング」で、価格が三倍も違う理由

舟形の大皿に盛られた生ハムと野菜のサラダ
大皿で出すか、一皿ずつ出すか。そこが金額を分けます。

では、なぜ形式が変わると価格が三倍にも五倍にもなるのか。差を生んでいるのは、料理の原価ではありません。次の三点です。

ひとつめは、調理場所です。同じ料理人が作っても、届ける時点で状態は変わります。提供温度も、盛りつけの立体感も、香りの立ち方も、運んだ分だけ静かになっていきます。この差を埋めるぶん、現地での作業が増えるほど価格は上がります。

ふたつめは、人の有無です。当日その場に人が立つかどうか。仕上げる人、お出しする人、片づける人。ここが料金表のなかで最も大きく動く部分です。

みっつめは、什器です。器、グラス、カトラリー。これを誰が用意するのかで、総額はまったく変わります。Na Team Lab では、器・グラス・カトラリー・調理道具は私たちが持参します。ご用意いただくのは、テーブルと椅子だけです。それも難しい場合は、別途のご予算をいただければレンタルの手配もできます。

見積もりの内訳で、見るべき五つの項目

見積書を受け取ったら、総額の前に内訳を見てください。お見積もりは、たいてい次の五つで構成されています。

1. 料理代(お一人あたりの単価 × 人数)

2. 配送費・出張費

3. スタッフ費(人数 × 時間)

4. 什器・レンタル費

5. ゴミ処理・撤収

比較するときに大切なのは、この五つが同じ形で並んでいるかどうかです。ある会社は料理代だけを提示し、ある会社は五項目すべてを積み上げる。この二つを総額だけで比べると、判断を誤ります。

業界全体では、「出張費プラス◯◯円」と細分化してお見積もりを出す形が多く見られます。私たちはその逆で、お一人あたりいくら、という全込みの形でお伝えしています。どちらが正しいという話ではなく、読み方が違うというだけのことです。

Na Team Lab の表示価格には、食材、器や道具の持参分、シェフの移動費、当日の調理とサービス料、そして税が含まれています。別途のご相談になるのは、遠方の宿泊費・交通費と、会場そのものの手配をご依頼いただいた場合の実費です。

ゴミの扱いは、会場によってルールが違います。私たちは事前の打ち合わせで、その会場のゴミ処理の決まりを確認しています。ホストの方から持ち帰ってほしいというご要望があれば、分別して持ち帰ることもしています。

人数別の総額早見表

ここからは、実際の人数に当てはめてみます。一般的な目安として、次のような総額になります。

人数配達型(1人1,500〜3,000円)会場仕上げ型(1人5,000〜10,000円)
20名30,000〜60,000円100,000〜200,000円
30名45,000〜90,000円150,000〜300,000円
50名75,000〜150,000円250,000〜500,000円

Na Team Lab のビュッフェ形式は、お一人 8,000円〜です。この単価で計算した場合の目安は、次のとおりです。

  • 20名さま:160,000円〜
  • 30名さま:240,000円〜
  • 50名さま:400,000円〜

いずれも、お一人 8,000円〜で単純に計算した場合の見当です。料理の内容や会場の条件によって組み立て直しますので、確定の料金ではありません。50名規模までは、この形式でお受けしています。

一方、6〜16名さまの着席コースは、お一人 15,000円〜。10名さまであれば150,000円〜が目安です。17名さまを超えると、一皿ずつの着席コースは物理的に成立しにくくなるため、ビュッフェ形式でご提案しています。なお、1回のご依頼につき90,000円〜を最低のラインとしています。

安く見えて、高くつく三つのパターン

お見積もりを並べたときに、いちばん安く見えたものが、当日いちばん高くなる。これは実際に起こります。理由は、たいてい次の三つのどれかです。

ひとつめは、スタッフ費が後から乗るパターンです。料理のお一人単価だけが提示されていて、当日の人員がまだ計算に入っていない。人数と時間が確定した段階で、総額が変わります。

ふたつめは、什器が別建てになっているパターンです。グラスやカトラリーがレンタル扱いだと、20名を超えたあたりから金額が無視できなくなります。見積書に什器の行がないときは、誰が用意するのかを確認してください。

みっつめは、キャンセル規定を読んでいないパターンです。Na Team Lab では、開催日から7日以内のキャンセルは、料金の100%を頂戴しています。人数が減る場合も、この規定に沿った取り扱いになります。反対に、人数が増える場合は前日のご連絡でも対応できます。ただし料理と違って、器やグラスは当日その場で増やせません。増えそうな気配がある時点でお知らせいただけると、食器まで含めて整えられます。

私が見積もりをお出しするときに心がけているのは、後から足さないことです。遠方への出張も、交通費と宿泊費をいただければうかがえますが、どうしても割高になります。安く見せてから理由を説明するより、最初に正直な数字をお伝えしたい。お客様が比較検討をしやすいことのほうが、私たちにとっては大事だと考えています。

お見積もりをご覧になった方から「出張料理なのに、お店にお願いするのとあまり金額が変わらない」と驚かれることがあります。細分化されていない分、最初から総額が見えている。それだけのことです。

法人でご利用の場合の実務

法人のご担当者からは、料金そのものよりも書類まわりのご質問をいただきます。確認されることは、だいたい決まっています。

  • 見積書・請求書・領収書の発行(いずれも可能です)
  • インボイス(適格請求書)への対応(対応済みです)
  • 請求書の宛名(ご指定に対応できます。参加企業ごとの分割も可能です)
  • 支払いのタイミング(初回は事前振込または当日、2回目以降は月末締め・翌月末払いも承ります)

お支払いは、銀行振込と現金でお受けしています。クレジットカードや電子決済には対応していません。

稟議のために、正式なご発注の前にお見積書がほしいというご依頼もよくいただきます。人数と会場、おおよその日程が決まっていれば、その段階でお出しできます。

まとめ

ケータリングの相場について、この記事でお伝えした要点を整理します。

  • 相場は「お一人あたり×形式」で決まる。配達型は1,500〜3,000円、会場仕上げ型は5,000〜10,000円、着席コース型は15,000円〜が一般的な目安
  • 価格差を生んでいるのは、調理場所・人の有無・什器の三点
  • 見積書は総額ではなく、料理代/配送費/スタッフ費/什器/ゴミ処理の五項目が揃っているかで比べる
  • Na Team Lab は17名さま以上のビュッフェがお一人 8,000円〜、6〜16名さまの着席コースがお一人 15,000円〜(税・サービス料・出張費込)

数字が分かれば、会の設計は具体的になります。予算に合わせて形式を選ぶのではなく、その夜に必要な形式から予算を組む。そのほうが、当日の満足に近づきます。

次のアクション

ケータリングの相場は、人数と形式が決まった瞬間に、ぐっと具体的になります。

人数と会場が決まっていれば、概算のお見積もりはその場でお出しできます。Na Team Lab の出張料理やケータリングの詳細は、公式LINEにてご案内しています。

よくある質問

20名のケータリングだと、総額はいくらくらいですか?

形式によって変わります。Na Team Lab では17名さま以上をビュッフェ形式でお受けしており、お一人 8,000円〜のため、20名さまですと160,000円〜が目安です。料理の内容や会場の条件で組み立て直しますので、人数と会場が決まった時点でお見積もりをお出ししています。

ケータリングの料金に、飲み物は含まれますか?

事業者によって扱いが異なります。Na Team Lab のビュッフェ形式の表示価格は料理の価格で、ドリンクの手配は別途ご相談で承っています。着席コースにワインペアリングをお付けする場合は、お一人 22,000円です。お手持ちのワインに料理を合わせることもできます。

ケータリングは何日前までに頼めばよいですか?

2週間前までのご相談をおすすめしています。人数や内容が固まっていない段階でも、概算のお見積もりはお出しできます。なお開催日から7日以内のキャンセルは、料金の100%を頂戴しておりますので、日程はお早めにお知らせください。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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人数と会場が決まれば、金額は出ます。

17名さま以上は会場で仕上げるビュッフェ形式で、お一人 8,000円〜。6〜16名さまは一皿ずつお出しする着席コースで、お一人 15,000円〜(ワインペアリング付は 22,000円)。いずれも税・サービス料・出張費を含んだ金額で、1回のご依頼につき90,000円〜が最低のラインです。人数が固まっていない段階でも、概算のお見積もりはお出しできます。見積書の発行・請求書払いにも対応しています。

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