東京で1.5次会の会場を探しはじめると、候補はすぐにいくつも出てきます。専門式場、ゲストハウス、ホテル、レストラン。どこも写真は美しく、案内も行き届いています。それでも二件、三件と見て回るうちに、決め手が薄れていくことがあります。
理由は、選択肢が多すぎるからではありません。一度に二つのことを決めさせられているからです。会場を選ぶ行為が、そのまま料理を選ぶ行為になっている。部屋が良ければコースに目をつぶり、料理が良ければ空間を諦める。その往復に時間を取られていきます。
結論:東京で1.5次会の会場を探すなら、会場と料理を分けて考えると選択肢が広がります。 会場に料理が紐づいていると、部屋の雰囲気とコースの中身を、同時に妥協することになります。持ち込みを前提に会場を選び、料理は別に組む。この順番なら、片方を理由にもう片方を諦めずに済みます。 確認するのは、キッチン設備・調理器具・搬入経路・ゴミの扱い・利用時間の五つです。東京のパーティールームは多くがIHを一口以上備えており、足りない道具は持ち込みで補えます。
あわせて、ケータリング料金の内訳を知ると立食パーティーの料理を設計するもご覧ください。
東京で1.5次会の会場が決まらないのは、料理と会場が一体になっているから
1.5次会は、披露宴と二次会の中間にあたる会費制のお披露目の会です。決まった型がないぶん、自由に組めることが利点とされています。ところが会場を探しはじめた途端、その自由はいったん消えます。
東京で提示される会場のほとんどが、部屋とコースをひとつの見積もりで出してくるからです。専門式場もホテルも、レストランも同じです。この部屋を使うなら、この料理。パッケージとして完成しているので、比較はしやすい。けれども、部屋だけを気に入ることも、料理だけを気に入ることも、そこでは許されません。
内覧を重ねても決まらないとき、迷っているのは会場ではありません。部屋と料理という性質の違う二つを、一本の物差しで測ろうとしているのです。物差しが一本なら、どちらかに不満の残る組み合わせしか見つかりません。
だから、順番を変えます。会場は会場として、持ち込めるかどうかで選ぶ。料理は料理として、招く相手と会費から組む。二つを切り離すと、それぞれに納得のいく選び方ができるようになります。
この順番が成り立つ条件は、ひとつだけです。持ち込みを断られる会場では、そもそもこの組み立てが成立しません。 会場選びが最初に来るのは、そのためです。
まず決めるのは、着席か立食か

会場を見に行く前に、決めておくと迷いが減ることがあります。着席にするか、立食にするか。この一つです。
出張料理の現場でも、会の形はまずここで分かれます。実務の順番は、ほぼ次の流れになります。
- まず、着席か立食かを決める
- 次に、その形式に合う規模と内容を決める
- 会場をこれから探すなら、規模と内容に合う部屋を探す
- 会場が決まっているなら、その部屋でできる料理を決める
厄介なのは、1.5次会の人数帯が、ちょうど分かれ目に重なることです。一般には30〜60名程度で開かれることが多く、もっとも多いのは30〜39名の帯とされています。
そして30名前後は、着席を希望される方も立食を希望される方も、どちらもいらっしゃるというのが、伺っていての実感です。人数が形式を決めてくれない。だから主催者が先に決めるほかありません。
判断の軸は、その夜に何を起こしたいかです。全員が同じ話を聞き、同じ皿を分け合う時間にしたいなら着席。招いた方どうしが自由に行き来する時間にしたいなら立食。席を決めるという行為は、会話の流れを決める行為でもあります。
レストラン、パーティールーム、レンタルスペース 会場のタイプで料理はどう決まるか
東京で選べる会場を、料理の決まり方という軸で並べ直すと、輪郭がはっきりします。
| 会場のタイプ | 料理の決まり方 | 持ち込み | 向く人数 |
|---|---|---|---|
| 専門式場・ゲストハウス | 会場のコースから選ぶ | 原則不可 | 40名以上 |
| ホテルのバンケット | 会場のコースから選ぶ | 原則不可 | 30名以上 |
| レストラン | 店のコースから選ぶ(貸切なら相談の余地あり) | 店による | 〜30名 |
| パーティールーム | 招く側が決められる | 可の場合が多い | 10〜50名 |
| レンタルスペース・ギャラリー | 招く側が決められる | 物件ごとに規定あり | 20〜60名 |
上の二つは進行のノウハウを持っています。演出を入れ、親族への配慮を厚くしたいのであれば、この選択が安心です。そのかわり、料理は会場のものになります。
レストランを一組で借りる形は、料理と場の空気で会を成立させる選び方です。演出は少なくなりますが、そのぶん食事と会話に時間を使えます。東京で1.5次会をレストランで開く場合、貸切の成立条件は席数ではなく、その夜に必要な最低料金であることが多い。人数が少なくても、会全体の金額が基準に届けば成立します。
下の二つが、この記事の主題です。パーティールームやレンタルスペースは、部屋だけを貸してくれます。料理は招く側が決められる。だから、会場は空間で選び、料理は別に組むという順番が使えます。
持ち込みを前提に会場を探すとき、確認する五つのこと
会場の候補が絞れてきたら、内覧のときに五つのことを確認してください。キッチン設備、調理器具と食器、搬入経路、ゴミの扱い、そして使える時間です。この五つが分かれば、その部屋で料理を出せるかどうかは、ほぼ判断がつきます。まずは、部屋の設備に関わる三つから。
キッチン設備があるか
都内のパーティールームは、基本的にIHが一口以上あります。調理面で大きな問題になることは、あまりありません。一口あれば、そこを起点にコースを組み立てられます。
火や水道がまったくない会場もあります。その場合も、調理機材を持ち込む形で対応できます。ただし当日になって分かると組み直しが利かないため、事前に伺っておく必要があります。
調理器具と食器があるか
ここは物件によって両極に分かれます。皿もフライパンもまな板も揃っているフルセット完備の部屋がある一方で、フライパンもまな板も何ひとつない部屋もあります。
私たちの場合は、事前に確認したうえで、足りないものをすべて持参します。ワイングラスも必要に応じて持ち込みます。食器を洗う時間が取れない、あるいは持ち帰りができないという事情が会場側にあれば、紙皿で組む形も取れます。
搬入経路が取れるか
料理と器と機材を運び込むには、台車の通る経路が要ります。タワーレジデンスの場合、台車を使う搬入には裏口やサービス用のエレベーターが別に用意されていることが多く、この点で困ることはあまりありません。
一方で、当日に手続きを要する会場もあります。港区のタワーレジデンスでは、防災センターに許可を取ってから作業に入ります。手続きに時間がかかることがあるため、当日は少し早めに現地へ入るようにしています。
ゴミと利用時間 東京のパーティールームに特有の二つ
残る二つは、設備ではなく運営の規定に関わることです。見落とすと、当日ではなく会が終わったあとに効いてきます。
ゴミをどう扱うか
見落とされやすいのが、この項目です。東京のパーティールームでは、ゴミは各階の住人、つまり主催者の負担で持ち帰りとされていることが多い。会が終わったあと、主催者が大量の容器と生ゴミを抱えることになります。
私たちは分別して持ち帰る体制を取っています。主催者がゴミの行き先を考えずに済むところまでが、出張料理の仕事だと考えているからです。
使える時間が何時までか
共用部には時間制限があります。22時撤収という規定が多く、これは提供の終わりではなく片付けまで終えている時刻です。開始時刻から逆算して、準備・提供・撤収が枠内に収まるように組む必要があります。
この五つのうち、決定的なのは持ち込みの可否です。持ち込みを断られる会場だと、そもそも出張料理が難しい。 メニューや予算をどれだけ詰めても、そこで白紙に戻ります。会場選びから大切になってくるというのは、そういう意味です。
東京のエリアで見る、1.5次会の会場の傾向
東京のどのあたりで探すかによって、出会う会場の性格は変わります。出張で伺っているエリアから、傾向をお伝えします。
港区は、出張料理でもっともご依頼の多いエリアです。タワーレジデンスのパーティールームが中心で、麻布台ヒルズレジデンスをはじめとする物件に伺っています。30名規模のパーティーから6名のフルコースまで、幅のある会に対応してきました。
渋谷区は、私たちのキッチンがある恵比寿を含むエリアです。広尾・代官山・恵比寿ガーデンプレイス周辺なら5〜10分、松濤や神山町、渋谷駅周辺でも15分圏に収まります。移動が短いぶん、仕上げた状態がほとんど落ちないまま会場に届きます。
中央区の勝どき・晴海、そして江東の湾岸エリアにも、パーティールームを備えたレジデンスが多くあります。水辺の景色が窓に入るため、装花を抑えても場が持つのが特徴です。
物件の性格にも傾向があります。ラ・トゥールシリーズのようにフロントの対応が整っている物件は、出張する側としても伺いやすい。低層階のレジデンスはご家族連れの利用が多く、上層階とは客層が異なります。
会費の中で、料理の温度をどう保つか
1.5次会の会費は、一般にビュッフェ形式で一人1〜2万円、コース形式で2〜2.5万円が目安とされています。
会場と料理をひとつの見積もりで受け取ると、この会費のうち何割が料理に回っているかは見えません。分けて組めば、そこが見えます。どこを削り、どこを残すかを、招く側が判断できるようになります。
そのうえで、料理の質を左右するのは金額だけではありません。時間の設計です。
出張の現場では、まず料理を出す時刻を決めます。そして、その時刻までに出し切る。この組み立てが基本になります。会の進行は、たいてい押します。挨拶が伸び、写真の時間が長引く。そのたびに料理を待たせていると、温度の落ちた皿が並ぶことになります。
だから逆算します。22時撤収の部屋であれば、片付けの時間を引き、提供の終わりを置き、そこから乾杯と一皿目の時刻を決める。先に時刻を置いてしまえば、進行が押しても料理側は崩れません。
作り置いて並べるか、その場で仕立てるか。この選択を決めているのは、実は金額より先に時間の枠です。撤収の時刻から逆算して余白が取れなければ、会費をどれだけ積んでも、仕立てる余地は生まれません。会場の時間規定は、料理の質にそのまま跳ね返ります。
ご相談でよく聞かれる、三つのこと
出張料理のご相談をいただくとき、聞かれることは、ほとんど三つに集約されます。
- こんなメニュー構成はできるのか
- 予算はこの金額でできるのか
- 会場はここでできるのか
この三つは、それぞれ別の質問のように見えます。けれども実際には、深く絡み合っています。会場が変われば作れるメニューが変わり、メニューが変われば金額が変わる。ご相談が長引くのは、この三つを別々に決めようとしているときが多いのです。
順番があります。まず持ち込みができるか、次に着席か立食か。そこまで決まれば、メニューと金額の幅はおのずと絞れます。逆にメニューから決めると、会場が見つかった時点で組み直しになります。
1.5次会についても、お問い合わせをいただくことがあります。けれども、行事そのものを担当した経験は、まだありません。ですのでこの記事でお伝えできるのは、当日の様子ではなく、どう組めば成立するかという設計の話までです。隣接する会──両家顔合わせ、30名規模のお披露目の席、タワーレジデンスでのパーティー──であれば、年間200件を超える出張のなかで重ねてきました。
東京で1.5次会を組むとき、Na Team Lab ができること
会場が決まっている場合も、これから探す場合も、料理の側から人数を整理すると次のようになります。
| 人数 | 形 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 6〜16名さま | 着席のコース(一皿ずつ提供) | お一人 15,000円〜/ペアリング付 22,000円(税・サービス料・出張費込) |
| 17名さま〜 | ビュッフェ形式 | お一人 8,000円〜 |
| 20〜30名 | 会場の手配も相談可 | 場所代に応じて個別にご案内 |
1回のご依頼につき90,000円からとなります。食材から器、グラス、カトラリー、必要な調理道具まで携えて伺い、余韻を残して引き上げます。お客様の手をわずらわせる工程は、ひとつもありません。
対応エリアは、基本的に東京都内です。ご相談は2週間前までを目安にしていますが、恵比寿のキッチンから近い渋谷区内であれば、内容を絞ることで直前のご相談にも余地が生まれます。
31名を超える会や、専門式場でなければ組めない演出を入れたい会は、私たちよりも式場に相談されたほうが、収まりのよい結果になります。振り分けを正直にお伝えすることも、料理人の仕事だと考えています。
まとめ
- 東京で1.5次会の会場が決まらないのは、会場と料理を一本の物差しで測っているからです。二つを切り離すと、それぞれに納得のいく選び方ができます
- 最初に決めるのは着席か立食か。30名前後はどちらの希望もあり、人数が形式を決めてくれません
- パーティールームやレンタルスペースは部屋だけを貸してくれるため、料理を別に組めます。式場やホテルは、原則として会場のコースになります
- 内覧では、キッチン設備・調理器具・搬入経路・ゴミの扱い・利用時間の五つを確認してください。持ち込みが不可なら、その時点で組み立てが成り立ちません
- 料理の質を保つのは金額だけではありません。出す時刻を先に決め、そこまでに出し切る設計が、温度を守ります
次のアクション
会場を先に押さえてしまえば、料理はその部屋に合わせるほかありません。逆に、持ち込めるかどうかを先に確かめておけば、部屋は空間として選べます。
内覧の予定があるのなら、五つの確認事項を控えて行かれることをおすすめします。すでに会場が決まっている方は、その部屋の設備を伺えれば、そこで何ができるかをお伝えできます。ご相談の段階では、開催予定の日と、おおよその人数の幅、着席か立食かの見込みだけ分かれば十分です。
Na Team Lab の出張料理やレストランの詳細は、公式LINEにてご案内しています。
よくある質問
東京の1.5次会は、会費をいくらに設定するのが一般的ですか?
一般にはビュッフェ形式で一人1〜2万円、コース形式で2〜2.5万円が目安とされています。会場費と料理費を分けて見積もると、会費のうち何割が料理に回っているかが分かり、どこを削るかの判断がつきやすくなります。
1.5次会は、立食と着席のどちらがよいのでしょうか。
人数から決まる部分が大きいです。16名までなら一皿ずつ出す着席のコースが組めますが、17名を超えると提供に差が出るため、ビュッフェ形式が現実的になります。30名前後はどちらの希望もあるため、招く側が先に決めておくと会場探しが進みます。
キッチンのない会場でも、料理を頼めますか?
調理機材を持ち込む形で対応できます。都内のパーティールームは多くがIHを一口以上備えていますが、火や水道のない会場もあります。事前に設備を伺ったうえで、不足分をこちらで揃えてお持ちする形になります。
ご依頼の前に、料理を確かめる体験ランチ。
法人ケータリングをご検討中の方へ、恵比寿の店舗で料理をご体験いただけます。担当者様・役員の方々もご一緒に。1〜8名様 / お一人様15,000円(税込)・ドリンク込み / 約2時間・完全予約制。完全予約制・開始時間はご都合に合わせて調整。
法人ケータリングの体験ランチ
ご依頼前に、担当者様・役員の方を交えて。
1〜8名様・お一人様15,000円(税込)・ドリンク込み体験ランチの詳細を見る

