ゴルフコンペの幹事を任された。参加者への案内は出した。組み合わせも決まった。それでも最後まで決まらないのが、プレーのあとの表彰式です。

どの順番で賞を発表するのか。司会は何を話せばいいのか。そもそも、ゴルフ場のレストランでそのまま開くのか、都内に戻ってから開くのか。調べてみると景品の選び方は山ほど出てくるのに、表彰式そのものの組み立て方を書いたものは意外に見つかりません。

私は東京・恵比寿で一日ひと組の店を営みながら、ご自宅やタワーレジデンスのパーティールームにも伺っています。法人の会で表彰や挨拶が入る夜を、料理の側から何度も支えてきました。この記事では、ゴルフコンペの表彰式の式次第と司会の実務を先に整理したうえで、会場と料理をどう決めるかをお伝えします。

SUMMARY

結論:ゴルフコンペの表彰式は、ゴルフ場のレストランで30分ほどで済ませるか、都内に戻って貸切の店で懇親会とあわせて開くかの2通りです。 参加者どうしでゆっくり話したい会や、取引先を招く会であれば、移動後の貸切が向きます。 表彰は下位の賞から発表して優勝で締め、料理は表彰が始まる前に一度出しておくと冷めません。 式次第、賞の発表順、司会の進め方、20〜30名の時間割を順に整理します。

あわせて、人数から考える貸切と同窓会の準備もご覧ください。

ゴルフコンペの表彰式の流れ

表彰式は、長くても1時間です。一般的な式次第は、次の順に進みます。

1. 開会の挨拶 ― 幹事または司会が、参加への礼と当日の天候に触れる

2. 主催者の挨拶 ― 会社のコンペであれば、役職の高い方がひと言

3. 乾杯 ― 懇親会を兼ねる場合は、ここで乾杯に入る

4. 成績発表 ― 下位の賞から順に発表していく

5. 表彰と景品の授与 ― 呼ばれた方が前に出て、景品を受け取る

6. 優勝者の挨拶 ― ひと言いただく

7. 講評 ― 主催者または競技委員から、コンペ全体への総括

8. 次回の案内 ― 開催予定があれば、ここで触れる

9. 締めの挨拶 ― 中締めの言葉と、解散の案内

このうち時間が読めないのが4番と5番です。受賞者数×ひとりあたり1分で見積もると、だいたい実際に近い長さになります。20名のコンペで賞が8つあれば、発表と授与だけで10分前後。そこに優勝者の挨拶と講評が入って、全体で30分から40分という形です。

幹事がいちばん迷うのは、乾杯を成績発表の前に置くか、後に置くかです。

プレー直後にゴルフ場で開くなら、乾杯は後に置いて、表彰を先に片づけるほうがきれいに終わります。都内に戻って懇親会を兼ねるなら、乾杯を先に置いてください。移動してきた参加者が席に落ち着いてから、食事と飲み物が回り始めたところで表彰に入る。この順番のほうが、会の温度が上がります。

賞の種類と、発表する順番

肉と野菜の皿にソースを注ぐ実写写真
表彰のあとに食べ頃を届ける、仕上げの一例です。

ゴルフコンペでは、順位以外の賞がいくつも用意されます。一般的な賞と、発表の順番を整理します。

賞内容発表の位置
ブービーメーカー賞最下位の方前半
ブービー賞最下位のひとつ上の順位前半
飛び賞10位、20位など、あらかじめ決めた順位前半
ドラコン賞指定ホールでもっとも遠くまで飛ばした方中盤
ニアピン賞指定ホールでピンにもっとも近づけた方中盤
ベストグロス賞ハンディキャップなしの最少打数後半
準優勝二位の方最後の手前
優勝一位の方最後

順番の原則は、ひとつだけです。下位の賞から呼んで、優勝で締める。

ブービーやブービーメーカーは、笑いが起きやすい賞です。会が固いまま成績発表に入ると、拍手がそろいません。先にこの賞を置くと、場がほどけたところで本来の順位の発表に入れます。逆に優勝を先に発表してしまうと、そのあとの賞がすべて消化試合になります。

ドラコンとニアピンは、順位とは別の軸の賞です。中盤に置くと、成績の発表が一本調子になりません。

成績の算出方法は、案内の時点で伝えておく

旧ペリア方式、新ペリア方式(ダブルペリア方式)など、ハンディキャップの算出方法はいくつもあります。どれを使うかは主催者の判断ですが、算出方法を当日まで伏せておくことだけは避けてください。

表彰式でいちばん空気が重くなるのは、「なぜあの人が優勝なのか」が参加者に伝わっていないときです。案内の時点で算出方法をひと行添えておくだけで、発表のときの拍手が変わります。

司会の進め方と、台本の形

司会を任されたら、原稿を全部書く必要はありません。つなぎの言葉だけを決めておけば、あとは成績表を読むだけで進みます。

台本の骨格は、次の形で足ります。

  • 開会:「本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございました。これより、表彰式を始めます」
  • 挨拶の振り:「はじめに、◯◯より一言ご挨拶を申し上げます」
  • 成績発表に入る:「それでは、本日の成績を発表いたします。まずは◯◯賞から」
  • 呼び出し:「◯◯賞、◯◯様。前へお願いいたします」
  • 優勝の前に一度ためる:「それでは、本日の優勝者の発表です」
  • 優勝者に振る:「◯◯様より、ひと言いただけますでしょうか」
  • 締め:「以上をもちまして、表彰式を終わります。このあとはお時間の許すかぎり、ごゆっくりお過ごしください」

書き出してみると、覚えることは多くありません。司会で難しいのは言葉ではなく、間の取り方です。

名前を呼んだら、その方が前に出てくるまで黙って待つ。景品を渡しているあいだも黙っている。受け取り終わって席に戻り始めたところで、次の賞に移る。この三つを守るだけで、進行は落ち着いて見えます。急いで言葉を足そうとすると、拍手と声が重なって聞き取れなくなります。

景品の渡し方

景品は、渡す人と渡す順番を先に決めておくと当日が静かに進みます。

  • 渡す人は、主催者か、役職のいちばん高い方ひとりに固定する
  • 景品は発表順に並べ替えて、司会の手元の近くに置く
  • 大きな景品や重い景品は、箱を見せて渡し、現物は後で渡す形にしてよい
  • 商品券やギフトカードは封筒に入れ、宛名を書いておく

渡す人を固定するのは、写真のためです。表彰のたびに渡す人が変わると、写真の構図がそろいません。集合写真を含めて、写真は幹事の仕事のうちでもっとも後から感謝される部分です。

景品そのものの選び方は、ゴルフ用品店や景品専門の通販に詳しい情報が揃っています。この記事では深追いしません。

ゴルフ場で開くか、都内に戻って開くか

ここからが、ほかの記事であまり書かれていない部分です。

表彰式は、ゴルフ場で開かなくてもかまいません。 プレーのあと解散して、夕方から都内の店で表彰式と懇親会をあわせて開く形も、法人のコンペでは十分に成立します。

二つの形を並べます。

ゴルフ場のレストラン都内に戻って貸切
所要時間プレー直後に30分〜1時間移動のあと2〜3時間
服装プレーの装いのまま着替えて落ち着ける
お酒運転される方がいると制約が出る公共交通で帰れる
料理会場のコースに準じる会に合わせて組める
移動不要1〜2時間を見込む
向く会内輪のコンペ、遠方からの参加者が多い会取引先を招く会、懇親を主目的にする会

ゴルフ場で開く利点は、移動がないことです。遠方から来ている参加者が多い会や、その日のうちに帰る必要がある会では、ゴルフ場の中で短く締めるほうが参加者に親切です。

一方で、プレー直後の表彰式には構造的な制約があります。

ひとつは、お酒です。自分の車で来ている方がいれば、その方は飲めません。乾杯だけ形式的にノンアルコールで合わせて、あとは解散という流れになりがちです。

もうひとつは、時間です。ゴルフ場のレストランは、次の予約やクローズの時刻があります。会を延ばせないため、表彰が終わればそのまま散会になります。コンペの目的が「参加者どうしの関係をつくること」であれば、ここがいちばん惜しい部分です。

都内に戻ると、この二つが解けます。着替えて、落ち着いた場所で、お酒を含めて2〜3時間。プレーで同じ組を回った人と、終わってから初めてゆっくり話すという時間が生まれます。

私が店で見ていても、ゴルフをされる経営者の方は多くいらっしゃいます。一方で、ゴルフをしない方、やめた方も実際に多くいて、その方々は会食で関係を広げています。つまりコンペの価値は、プレーそのものだけにあるわけではありません。半日を共にしたあと、どこで腰を落ち着けるかが、会の後味を決めます。接待ゴルフという商慣習そのものについては、接待ゴルフとは何だったのか。半日を共にするという商慣習で別に書いています。

20〜30名の表彰式と懇親会の時間割

都内に戻って開く場合の時間割を、実際に多い形でお示しします。20〜30名のビュッフェ形式を想定しています。

時刻進行料理の側
18:45幹事が現地入り。受付の場所を決める料理を並べ終えておく
19:00受付開始。着いた方から飲み物をお渡しするウェルカムドリンク
19:20人数がある程度集まった段階で主催者挨拶、乾杯―
19:30歓談。飲み物の2杯目と料理が動き始める先に出した料理が回る
19:50表彰式 開会。下位の賞から発表―
20:20優勝発表、優勝者の挨拶、講評―
20:35歓談に戻る温かい料理の第2陣を出す
21:00締めの挨拶、集合写真―
21:15お開き撤収を始める

この表で大事なのは、19:00ではなく18:45から会が動き始めていることです。開始の15分前から入場できるようにして、受付が済んだ方から順に飲み物をお渡しする。これが、実際にいちばん多いパターンです。幹事がもっとも早く現地に入るべき理由は、この15分にあります。

乾杯の時刻を19:00と決め打ちしないでください。ゴルフ場からの移動は、渋滞で読めません。何人集まったら乾杯するかを自分の中で決めておくほうが、現場の判断がぶれません。

料理は、表彰が始まる前に一度出しておく

表彰式のあいだ、料理はどうなるのか。幹事の方からよく心配される点です。

冷たい前菜は開会直前に、温かい料理は表彰後にと、提供を分けます。早く並べれば温度の問題がなくなるわけではありません。冷蔵・保温と少量ずつの補充を組み合わせ、進行と食べ頃を両立させます。

そのうえで、火を入れられる環境がある会場では、温かいものを第2陣として作りたてでお出しします。 表彰が終わって歓談に戻ったところで、湯気の立つ皿が一枚出てくる。この一皿が、会の後半をもう一度持ち上げます。火を使えない会場では、保温できるものを持参します。

ビュッフェでお出しするものでいえば、ローストビーフは反応が上がる一皿です。これは、すぐになくなります。品数を横に広げるよりも、中心に一皿を置いたほうが場が動くというのが、現場での実感です。

「乾杯の前に料理がなくなってしまうのでは」と心配される方もいらっしゃいます。これは実際にはほとんど起きません。「乾杯してから料理を」というルールを事前に共有しておけば済む話で、傾向として乾杯前に食べ始める方は少ないものです。

人数と会場、費用の目安

人数によって、形が変わります。

人数会場料理の形式お一人あたり
6〜8名さま恵比寿の店(一日ひと組の完全貸切)着席コース15,000円〜/ペアリング付 22,000円
9〜16名さま出張料理、または手配会場着席コース15,000円〜/ペアリング付 22,000円
17〜30名さま手配会場ビュッフェ個別見積もり

表示価格は、税・サービス料・出張費すべて込みです。1回のご依頼につき90,000円からお受けしています。会場を手配する場合の場所代は、会場と日程によって変わるため、ご相談のうえで個別にお伝えしています。

20〜30名が入る会場の手配も承っています。音楽ができる会場、夜景を楽しめる会場など、会の目的に応じた場所をご提案できます。人数から会場と費用を考える順番については、6名から30名まで。貸切パーティーの夜を、人数から考えるで詳しく整理しています。

ワインの持ち込みは、持ち込み料が無料で、本数の制限もありません。 これは恵比寿の店で開く場合も、別の会場を手配する場合も変わりません。優勝者の記念に一本持ち込む、という使い方をされる会もあります。グラスは約100脚ありますので、人数と会の形式に合わせてご用意できます。

ご相談は、2週間前までが目安です。早く決まっているほど、対応できることは増えます。

法人の会として頼むときの書類

法人のコンペであれば、社内の手続きが先にあります。

見積書・請求書・領収書の発行に対応しています。インボイス(適格請求書)にも対応済みで、請求書の宛名を分けることもできます。参加企業ごとに分けたいというご依頼も、実際にいただきます。領収書は宛名と但し書きの指定にも対応できます。

正式な発注の前に、社内稟議のために見積書だけ先にお出しすることもできます。支払い方法と請求書払いの条件は、ご予約時にご確認ください。

なお、費用を接待交際費として計上できるかどうかは、会の内容と貴社の規程によって判断が変わります。顧問税理士または所轄の税務署にご確認ください。

まとめ

ゴルフコンペの表彰式について、整理します。

  • 式次第は開会・挨拶・乾杯・成績発表・表彰・優勝者の挨拶・講評・締めの順。全体で30〜40分
  • 賞は下位から呼んで、優勝で締める。ブービーで場をほどいてから順位の発表に入る
  • ハンディキャップの算出方法は、案内の時点で伝えておく
  • 司会はつなぎの言葉だけ決めれば足りる。難しいのは言葉ではなく間の取り方
  • 景品は渡す人と順番を先に固定する。写真の構図がそろう
  • ゴルフ場で短く締めるか、都内に戻って貸切で懇親会とあわせて開くか。取引先を招く会なら後者が向く
  • 都内で開くなら、料理は表彰の前に出しておき、温かいものを第2陣に回す

表彰式は、順位を読み上げる時間ではありません。半日を共にした人たちが、最後に顔を合わせて笑う時間です。そのために落ち着ける場所をひとつ選んでおく。それが幹事のいちばん大きな仕事だと、私は思っています。

表彰式と懇親会のご相談は、公式LINEから

コンペの日程と人数、それから「表彰式をどこで開きたいか」をひと言添えてお送りいただければ、会場と料理をあわせてご案内します。ゴルフ場から会場までの移動時間が読めない段階のご相談も承っています。

Na Team Lab の貸切や出張料理の詳細については、公式LINEにてご案内しています。

帰りに運転する方は、会場がゴルフ場でも都内でも飲酒しません。移動手段とノンアルコールの用意を事前に確認します。

よくある質問

参加者が帰りの運転をする場合、お酒はどうすればよいですか?

運転される方がいる会は、ゴルフ場での表彰式を短くまとめる形か、都内に戻って公共交通で帰れる会場を選ぶ形で分かれます。会場を手配してお受けする場合は、ノンアルコールの飲み物も含めて組み立てられますので、ご相談の際に人数をお伝えください。

雨で中止になった場合、表彰式と懇親会はどうなりますか?

会場を押さえている場合は、懇親会だけを開く形に切り替えるのが一般的です。キャンセル条件はサービスと予約内容により確認が必要です。天候の判断が必要な会は、ご相談の段階でその旨をお伝えいただけると段取りを組みやすくなります。

表彰式のあとの懇親会は、何人から貸切にできますか?

恵比寿の店は6名さまから8名さままでの完全貸切です。9名さま以上は出張料理、または会場を手配する形で承っており、20〜30名が入る会場の手配もできます。人数変更の期限・追加対応の可否・キャンセル条件は、ご予約時にご確認ください。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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ご依頼の前に、料理を確かめる体験ランチ。

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