人脈は広げたい。同じように事業をしている人と話してみたい。けれど、異業種交流会の案内ページを開いたところで手が止まる。女性が一人で行って、大丈夫なのだろうか。

その戸惑いは、慎重すぎるわけでも、考えすぎでもありません。交流会と呼ばれる集まりには、目的の違う会が同じ名前で並んでいます。名刺を配る会、人を集めること自体が目的の会、そして純粋に話をしに行く会。案内ページの見た目だけでは、区別がつきません。

この記事では、異業種交流会に女性が一人参加するとき、申し込む前に何を見ればよいのかを整理します。勇気の出し方ではなく、判断の材料をお渡しします。

SUMMARY

結論:女性が一人で異業種交流会に参加するなら、「主催者の顔が見える」「少人数である」「連絡先の交換が任意である」の3条件が揃う会を選ぶと安心です。 この3つは、参加を申し込む前に、案内ページを開いた時点で確かめられます。 注意したいのは「女性無料」を掲げる会です。女性の参加費を無料にしても運営が成り立つのは、費用を男性の参加費で賄っているからです。つまり集客の主対象は男性であり、女性は場を成立させる側に置かれています。 悪意があるとは限りません。ただ、それがあなたの望む会かどうかは、行く前に見極められます。

関連する考え方は、ワイン会の流れと会の目的を見分ける視点でも紹介しています。

女性が一人で安心して参加できる交流会の条件は、3つに絞れます

先に結論を書きます。確かめるのは、次の3つです。

  • 主催者の顔が見えるか。 名前と、普段どんな仕事をしている人なのかが書かれている
  • 人数が少ないか。 全員の顔が見える規模で、誰がいるか分からない状態にならない
  • 連絡先の交換が、参加の条件になっていないか。 交換するかどうかが、その場の各自の判断に委ねられている

この3つが揃っている会は、当日あなたが何かを強いられる場面が、構造的に起きにくくなります。逆に、どれかが欠けているとき、欠けた部分をあなたの気遣いで埋めることになります。

大切なのは、3つとも参加前に確認できるという点です。行ってみないと分からない、という話ではありません。

女性が一人で参加したときに、起きがちなこと

料理とワインを囲むNa Team Labのテーブル
記事のテーマを、Na Team Labの実際の料理とワインから考えます。

不安の中身を、先に言葉にしておきます。曖昧なままだと、判断の基準を作れないからです。

一つめは、連絡先の交換を断りにくい空気です。名刺交換の流れでアカウントを求められ、その場では断る理由が見つかりません。帰宅してから連絡が続く、ということも起こります。

二つめは、会の空気が交流から別のものに寄っていくことです。始まりは仕事の話でも、二次会あたりから目的が変わります。主催が二次会を用意している会では、この転換が起きやすくなります。

三つめは、勧誘です。保険、不動産、ネットワークビジネス。交流会という枠組みは、初対面で連絡先を交換することが自然に見えるため、勧誘する側にとって使いやすい場でもあります。

いずれも、あなたの受け取り方の問題ではありません。会の設計から生まれているものです。だからこそ、設計を先に読めば避けられます。

避けたほうがいい会は、案内ページで見分けられます

見るべき場所は4つです。すべてが完璧に書かれている必要はありません。書かれていない項目が多いほど、その会は中身以外のところで人を集めていると読んでください。

見るところ落ち着かない会安心できる会
サイトの写真参加者の笑顔と乾杯ばかり。年齢や容姿が揃うように演出されている卓・料理・グラスなど、会の中身が写っている
参加費の構造内訳が読めない。何にいくら使われるか分からない何が提供される金額なのかが読み取れる
男女の参加費差女性無料、または男女で大きな差がある男女同額
二次会の扱い主催が二次会を用意している主催として設定していない、または各自の判断と明記

「女性無料」が意味していること

なかでも分かりやすいのが、参加費の男女差です。

女性の参加費を無料にしても運営が成り立つのは、その分の費用を男性の参加費が負担しているからです。会は、男性の参加者を集めるために女性の人数を必要としています。それを言い換えたものが「女性無料」という表記です。

これを悪だと言うつもりはありません。目的がはっきりしている会であれば、それも一つの設計です。ただ、あなたが「人数」として数えられている場に、対等な会話を期待するのは難しいとは言えます。

男女同額の会では、この構造が生まれません。参加費が同じであれば、集める理由も同じだからです。

安心して参加できる会に共通する、4つの設計

避けたい会の裏返しになりますが、安心できる会には共通した設計があります。

主催者が、名前と普段の仕事を出しています。 匿名のアカウントではなく、続けている人が運営している会です。名前を出している人は、次の回に響くことを知っています。

人数が少なく、全員の顔が見えます。 その規模であれば、誰かと二人きりになる場面が生まれにくくなります。

着席と食事が、会の中心にあります。 名刺交換が主目的の会では、話すことより配ることに時間が使われます。座って食べる会は、話す速度がゆっくりです。

繰り返し参加している人がいます。 一度きりで終わらない会は、参加した方が「また来たい」と感じた会です。

一人で参加する日の、小さなコツ

会を選んだあとの話も、少しだけ書いておきます。どれも、実際に効くものです。

  • 少し早めに着きます。 人が揃う前なら、主催者と話せます。最初に一人知り合いができれば、その後がまるで違います
  • 受付で「今日が初めてです」と伝えておきます。 一言あるだけで、主催者はあなたを気にかけます
  • 座るなら、入口より主催者の近く。会の流れが見えて、困ったときに合図を送れます
  • 帰る時間を、先に決めておきます。 最初に伝えておけば、途中で席を立つ理由を探さずに済みます

最後の一つは、特におすすめしています。帰り方が決まっていると、人は安心してその場にいられます。

女性経営者が、あえて趣味の会を選ぶ理由

女性経営者 交流会、という言葉で会を探している方に、ひとつ提案があります。交流そのものを目的にしていない会を選ぶ、という方法です。

ワイン、料理、音楽。何かひとつの対象を囲む会には、都合の良い性質がいくつかあります。

営業されにくくなります。 その場の主題が別にあるため、仕事の話に持ち込むほうが不自然になります。

立場が対等になります。 肩書きや事業の規模ではなく、その日開いたボトルをどう感じたか、が話の中心です。経営者として扱われない時間は、事業をしている方にとって案外貴重なものです。

時間が読めます。 開始と終了が決まっている会は、予定を立てやすくなります。二次会が前提の会とは、そこが違います。

ひとつ補足すると、私たちは明らかに営業を目的とした参加はご遠慮いただいていますが、事業をしている方を遠ざけたいわけではありません。かえって「営業は一切禁止です」と強く掲げるほど、経営者の方は来づらくなります。お断りしているのは勧誘であって、仕事をしている人ではありません。

私たちの会で、実際に起きていること

ここまで挙げた基準を、自分たちに当てはめて開示します。判断はお任せします。

Na Team Lab は、東京・恵比寿一丁目にあります。恵比寿駅から徒歩約8分、広尾駅からは約10分。6名から8名、一日ひと組の完全貸切のレストランです。ワイン会は、この店で毎月企画しています。

参加者の顔ぶれから書きます。これまでの会で、7割近くの方がお一人での参加です。 男女の比率はおおむね半々で、女性の参加も多くいらっしゃいます。年齢は30代から40代の方が中心ですが、60代の方までいらっしゃいます。開催は19時から21時半が多く、土日の回も平日の回もあります。

一人で来られる方が多いのには、理由があります。もともと、お一人で参加される方を前提に会を組んでいるからです。 初めての方が話し始められるように自己紹介の時間を作り、私からも会話を振ります。一人ぼっちの方が出ないように見ている、というのが当日の私の仕事のひとつです。

ワインという共通の主題があることも、大きいと思います。「この一本、どう感じました」から始まる会話は、自己紹介から始める会話よりずっと楽です。

女性の参加者から、「来る前は不安だった」と言われることがあります。そして多くの場合、そのあとに「来てみたら、とても楽しく過ごせた」という言葉が続きます。

連絡先の交換は歓迎していますが、会として仲介や紹介はしません。 交換するかどうかは、その方の判断にお任せしています。二次会も主催としては設けていません。途中からのご参加、途中でのご退出も、差し支えありません。

Na Team Lab のワイン会は、会ごとに案内ページを作り、その回のコンセプトを事前にお伝えしています。開催のご案内やご相談は、公式LINEにて承っております。

まとめ

異業種交流会に女性が一人参加するとき、確かめておきたいことを整理します。

  • 確かめるのは3つ。 主催者の顔が見えるか、少人数か、連絡先の交換が任意か。すべて参加前に分かります
  • 不安は受け取り方の問題ではありません。 連絡先の強要も、空気の変化も、勧誘も、会の設計から生まれています
  • 「女性無料」は構造の表明です。 費用を男性の参加費が負担している以上、集客の主対象は男性です
  • 案内ページの見どころは4つ。 写真に何が写っているか、参加費の内訳、男女の参加費差、二次会の扱い
  • 当日のコツは、帰り方を先に決めること。 帰る時間が決まっていると、人は安心してその場にいられます

一人で行けるかどうかを悩む前に、その会が一人で行ける設計になっているかを見てください。順番が入れ替わるだけで、選べる会はずいぶん増えます。

よくある質問

交流会に女性が一人で参加するとき、服装はどうすればよいですか?

ドレスコードを設けていない会が多く、少し綺麗目の装いの方が多い、というのが実際のところです。Na Team Lab のワイン会でも決まりは設けていませんが、綺麗目の服装で来られる方が目立ちます。迷ったら、会場の写真に写っている方の装いに合わせるのが確実です。

連絡先を聞かれたら、断ってもよいのでしょうか?

断って構いません。連絡先の交換を参加の条件にしている会は、交流よりも人数を集めることを目的にしている可能性があります。Na Team Lab の会では、交換するかどうかは参加された方の判断にお任せしており、会として仲介や紹介はしていません。

途中で帰っても大丈夫ですか?

会によりますが、途中参加・途中退出を認めている会であれば問題ありません。Na Team Lab のワイン会も、途中からのご参加、途中でのご退出とも差し支えありません。帰る時間を先に決めておくと、当日の気持ちが軽くなります。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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一人でも、安心して座れる席へ。

内容と流れが分かる少人数のワイン会です。

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Na Team Lab|東京・恵比寿

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