ワインのカロリーを調べると、サイトごとに数字が違って戸惑います。理由は単純で、100mlの値か、グラス1杯の値か、1本の値かが混ざっているからです。この記事では、文部科学省の日本食品標準成分表を出典に、赤・白・ロゼの実測値と、成分表にないスパークリング・甘口の推定値を分けて、一枚の表にしました。

数字だけ知りたい方は最初の表を、飲み方まで知りたい方はその先を読んでください。表は出典を明記していただければ引用自由です。

SUMMARY

結論:ワインのカロリーは100mlあたり赤68kcal・白75kcal・ロゼ71kcal、グラス1杯(125ml)で85〜94kcal、ボトル1本で510〜563kcal(日本食品標準成分表 八訂)。糖質は赤1.5g・白2.0g・ロゼ4.0g/100mlで、辛口ならグラス1杯2g前後とビールや清酒より少なめです。カロリーの9割以上はアルコール由来で、度数が高いほど、甘口ほど高くなります。1日の適量は純アルコール20g=グラス2杯弱が目安です。

ワインのカロリー・糖質一覧表(100ml・グラス1杯・ボトル1本)

数値の出典は文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年です。成分表は100gあたりで示されているため、ワインの比重(約0.99)を1として100ml≒100gとし、グラス1杯を125ml、ボトル1本を750mlとして換算しました。純アルコール量は成分表のアルコール(g)から計算しています。

種類100mlグラス1杯(125ml)ボトル1本(750ml)糖質(炭水化物)/100ml純アルコール/杯出典
赤ワイン68 kcal85 kcal510 kcal1.5 g約11.6 g成分表 16011
白ワイン75 kcal94 kcal563 kcal2.0 g約11.4 g成分表 16010
ロゼワイン71 kcal89 kcal533 kcal4.0 g約10.6 g成分表 16012
スパークリング(辛口・ブリュット)約70〜75 kcal約88〜94 kcal約530〜560 kcal約1〜1.5 g約11 g推定(白に準じる。残糖12g/L以下)
甘口ワイン(残糖45g/L以上)約90〜110 kcal約110〜140 kcal約680〜830 kcal約5〜10 g約9〜11 g推定(残糖量から計算)
貴腐・アイスワイン(残糖150g/L以上)約150〜180 kcal約60〜70 kcal(40ml)約550〜650 kcal(375ml)約15〜20 g約3〜4 g(40ml)推定

赤と白の差はグラス1杯で約9kcal。飲み分けるほどの差ではありません。カロリーの大部分はアルコール由来で、赤ワイン100mlの68kcalのうち約65kcal(9.3g×7kcal)がアルコールです。糖質はロゼが最も多く、これは辛口に仕上げない造りが多いためです。

他の酒との比較(100mlあたり)

種類エネルギー糖質(炭水化物)アルコール一般的な1杯1杯のkcal
ビール(淡色)39 kcal3.1 g3.7 g中ジョッキ 350ml137 kcal
赤ワイン68 kcal1.5 g9.3 gグラス 125ml85 kcal
白ワイン75 kcal2.0 g9.1 gグラス 125ml94 kcal
清酒(普通酒)107 kcal4.9 g12.3 g1合 180ml193 kcal
焼酎(甲類)203 kcal0 g29.0 gロック 60ml122 kcal
ウイスキー234 kcal0 g33.4 gシングル 30ml70 kcal

ビール・赤白ワイン・清酒(普通酒)の数値は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の値です(ビール16006、赤16011、白16010)。焼酎甲類・ウイスキーも同成分表の値を用いています。1杯あたりは一般的な提供量で換算しました。

1日の適量はグラス何杯か

厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年)では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量の目安を、純アルコールで1日あたり男性40g以上、女性20g以上としています。ワイン(度数12〜13%)のグラス1杯(125ml)は純アルコール約11〜12gなので、女性は2杯弱、男性は3杯強が目安になります。度数の見方はワインのアルコール度数で説明しています。

度数グラス1杯(125ml)の純アルコール純アルコール20gに相当する量
11%約11.0 g約230ml(グラス2杯弱)
12%約12.0 g約210ml(グラス1.7杯)
13%約13.0 g約195ml(グラス1.6杯)
14%約14.0 g約180ml(グラス1.4杯)
15%約15.0 g約170ml(グラス1.3杯)

計算式:純アルコール(g)=量(ml)×度数(%)÷100×0.8(アルコールの比重)。125mlのグラスでは、度数の数字がそのまま純アルコールのグラム数になります。

糖質制限中のワインの選び方

辛口ワインの糖質は100mlあたり1〜2g、グラス1杯で2g前後で、ビールや清酒より少なめです。発酵でぶどうの糖がアルコールに変わるため、残糖の多い甘口とデザートワインを除けば、糖質制限中でも飲みやすい酒に入ります。ラベルの「Brut」「Sec」「Trocken」「辛口」の表示を目印にすると、残糖の少ないものを選べます(ワインラベルの読み方)。

料理人の視点:カロリーより「順番と皿」

ワインで太るかどうかは、ワインそのもののカロリーより、空腹で飲むこと、アルコールで食欲が増すこと、つまみが脂と塩に寄ることの三つで決まります。酸のある料理、出汁のきいた料理、野菜の多い皿はワインが進むうえに軽い。一皿ずつ出てくる会で料理と交互に飲むと、ペースが落ちて量も決まります。飲み方の全体はワインの飲み方にまとめています。

この表の引用について

この一覧表は、出典(日本食品標準成分表)とこのページへのリンクを明記していただければ、ブログ・記事・資料への引用・転載は自由です。数値は成分表の改訂に合わせて更新します(最終更新:2026年9月)。

赤ワインと白ワイン、どちらがカロリーが低いですか?

成分表の値では赤68kcal、白75kcal(100ml)で赤がわずかに低いですが、グラス1杯で9kcalの差です。カロリーの大部分はアルコールなので、赤白より度数で選ぶほうが差が出ます。

ワイン1本を飲むと何kcalですか?

750mlで赤510kcal、白563kcal、ロゼ533kcalです。ご飯(150g)が約234kcalなので、1本でご飯2杯強に相当します。

ノンアルコールワインのカロリーは?

成分表に項目がないため製品表示を確認してください。アルコール分がない分カロリーは大きく下がりますが、甘みを補うために糖分が多い製品もあります。100mlあたりの糖質表示を見るのが確実です。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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適量を、同じ卓で。

カロリーの数字より、料理と一緒に飲んだときの量とペースを、実際の卓で確かめます。

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