忘年会は、仕事が区切られる時期に一年の労をねぎらい、同じ時間を過ごした人との関係を確かめる食卓です。

幹事を任されたら、店探しより先に会の意味を共有すると、日程や予算、料理の選び方が整います。ここでは忘年会の由来と目的、年末年始の行事との違い、そして準備の順番を解説します。

SUMMARY

結論:忘年会とは、一年の労をねぎらい、その年の苦労を忘れるために年末に開く宴会です。 室町時代の「年忘れ」に由来し、現在は職場や仲間内で十二月中旬から下旬に開かれることが多い行事です。 新年を祝う新年会、仕事納めに行う納会とは、時期と目的が異なります。 忘年会を心地よい時間にするには、恒例だから開くのではなく、誰とどのように一年を振り返る場にするかを先に考えることが大切です。

立食形式を検討する場合は、立食パーティーの料理と温度の考え方を先に確認すると設計しやすくなります。来賓を迎える会との違いは、レセプションパーティーの進め方で整理しています。

忘年会とは|一年の労をねぎらい、苦労を忘れるための年末の宴

忘年会とは、その年にあった苦労や気がかりをいったん置き、一年をともに過ごした人をねぎらう年末の宴会です。「忘れる」とは、出来事をなかったことにする意味ではありません。言いそびれた感謝や、乗り越えた時間を食事とともに言葉にし直す機会と捉えるとよいでしょう。

職場だけでなく、友人同士や家族の年末の集まりにも使われます。形式は着席、立食などさまざまです。大切なのは、集まる人に合う場にすることです。

忘年会の由来|室町時代の年忘れから職場行事へ

大皿のローストビーフと付け合わせ
会話を止めない料理の配置を考えます。

忘年会の起点として語られるのが、室町時代の「年忘れ」です。年の終わりに和歌や連歌を楽しみ、一年の憂さを忘れようとする会でした。

江戸時代になると、年忘れは庶民の間にも広がり、酒食をともにする集まりとして親しまれるようになりました。

明治以降は会社組織の広がりとともに、忘年会が職場の行事として定着しました。時代によって形式は変わっても、年の節目に人が集う理由は、関係をいったん編み直すことにあります。

忘年会・新年会・納会の違い|時期と目的を分けて考える

忘年会と近い言葉に、新年会と納会があります。三つとも仕事や仲間の節目に行われますが、何を区切り、何を共有する会なのかが異なります。忘年会 納会 違いを整理しておくと、案内文の言葉や会の進行も決めやすくなります。

行事主な時期主な目的主催・形式の傾向
忘年会十二月中旬〜下旬一年の労をねぎらい、苦労を忘れる職場・仲間内での会食や宴会
新年会一月新しい年の始まりを祝い、抱負を共有する職場・団体での年始の集まり
納会仕事納めの日業務を締め、一区切りをつける会社・部署内で短時間に行うこともある

忘年会は、仕事を正式に締める儀式というより、互いをねぎらう会です。対して納会は、仕事納めと結びついた業務上の区切りが中心です。新年会は、新しい年へ視線を向ける会になります。

三つを一緒に扱う会社もあります。その場合も、「今回は一年への感謝を伝える忘年会です」のように、会の主題を案内の段階で一つに定めておくと、参加する人が場の目的を受け取りやすくなります。

忘年会の目的は変わった|関係を再確認する少人数の食卓へ

忘年会の目的は、「全員で盛大に盛り上がること」だけではありません。参加のしやすさや会話の質を大切にして、少人数で開く選択もあります。

実際に私たちは、今年一年お世話になった特に大切な人だけに招待を限定した、十名規模の忘年会をお預かりしました。人数を広げるより質を重視し、一人ひとりとゆっくり時間を過ごすための会です。忘年会 目的を、感謝を伝え、関係を確かめ直すことに置いた例といえます。

一方で、七十名規模のタワーマンションのパーティールームや、三十名規模の丸の内のクラブラウンジでの忘年会にも伺ってきました。少人数なら同じテーブルで話せます。大人数なら、普段は接点のない人と顔を合わせられます。集まる人の関係と、その日に交わしたい言葉に合わせて、場の輪郭を決めることが大切です。

幹事が最初に決める4つ|日程・予算・会場・形式

忘年会の準備は、四つの項目を順に決めると迷いが減ります。会場の空きだけで急いで決める前に、参加する人と会の目的を思い浮かべながら整理してみてください。

日程|参加者が集まりやすい候補を先に置く

年末は業務の締切や私的な予定が重なります。候補日は複数用意し、早めに意向を聞くとよいでしょう。全員の都合を完全にそろえることより、主要な参加者が無理なく集まれ、会の趣旨に合う時間帯を選ぶことが現実的です。

予算|一人あたりではなく、会に必要なものから考える

予算は飲食代だけでなく、会場費、飲み物、必要なら記念品や進行にかかる費用も含めて考えます。先に総額の上限と参加見込み人数を置き、会費の扱いを案内文に明記すると、当日のやり取りが落ち着きます。料理の量やドリンクの設計も、予算と人数の両方から考えるものです。

会場|店・オフィス・貸会場の条件を比べる

店で開くなら、アクセス、席の配置、滞在時間を確認します。年末は店の予約が重なるため、会社が借りているパーティールームや貸会場を候補に入れると、選択肢が広がります。

Na Team Labが実際に多く伺うのは、オフィスそのものより、会社が借りたタワーマンションのパーティールームです。オフィスは火や水道がない場合が多いためです。一方で、必要な調理機材を持ち込む設計なら、オフィスや会議室での開催も相談できます。会場の設備、搬入経路、終了時刻を事前に確認すると、当日の余白が生まれます。

形式|着席か立食かを、会話の目的から選ぶ

着席は、食事を味わいながら一つの会話を深めたい会に合います。立食は、参加者が行き来し、多くの人と話す場に向いています。形式を決めてから料理を探すのではなく、誰にどのような時間を過ごしてほしいかを考えて、形式と料理を一緒に設計するのがよいでしょう。

忘年会の会場と料理|店以外で、場に合わせて開く選択肢

店の予約が重なりやすい年末には、会場を先に確保し、料理を呼ぶという考え方もあります。出張料理であれば、食材、器、グラス、カトラリー、必要な調理道具まで持参し、その場で料理を仕立てます。会の後は片付けまで引き上げるため、主催者が残って対応する工程を減らせます。

Na Team Labでは、七十名規模のタワーマンションのパーティールームや、三十名規模の丸の内のクラブラウンジでの忘年会をお預かりしてきました。大人数のパーティールームやオフィスで開く会では、ビュッフェタイプの料理を用い、主催者と参加者が話しやすい空間づくりに力を入れます。

6〜16名さまには一皿ずつのコース形式を、お一人15,000円〜で提案しています。17名さま以上は、ビュッフェ形式をお一人8,000円〜でご相談いただけます。会のコンセプト、参加者の属性、予算を伺って、料理の量と内容を設計します。

立食ビュッフェでは、三十人規模で約十品が一つの目安です。ただし、これは固定の正解ではありません。若い男性が多い会なら炭水化物を多めに、ワインを楽しむ会なら量より質を意識するなど、集まる人によって組み立てが変わります。量が足りないことを避けるため、私たちは参加者の属性を事前に伺い、少し余るくらいの余裕を持って準備しています。

まとめ|忘年会は、一年を終えるための食卓

忘年会とは、一年の労をねぎらい、その年の苦労を忘れるための年末の宴です。会を整えるときは、次の点を押さえておくとよいでしょう。

  • 忘年会は慰労と関係の再確認を目的にする
  • 新年会は年始を祝い、納会は仕事を締める行事である
  • 日程、予算、会場、形式の順に決めると準備しやすい
  • 少人数の着席と大人数の立食は、会話の目的で選ぶ
  • 会場と料理を一緒に考えると、主催者にも参加者にも余白が生まれる

忘年会とは、年の出来事をただ流していくのではなく、同じ時間を過ごした人と区切りをつけるための食卓です。何をねぎらい、誰と話したいのか。その答えから会を設計してみてください。

忘年会のご相談は、公式LINEから

会場や人数がまだ固まっていない段階でも、料理の形式や当日の流れからご相談いただけます。Na Team Lab の出張料理・ケータリングの詳細とお問い合わせは、公式LINEにてご案内しています。

よくある質問

忘年会はいつ頃開くのか?

忘年会は、十二月中旬から下旬に開かれることが一般的です。仕事納めの前後は予定が重なりやすいため、候補日を複数用意し、参加者の意向を早めに確認するとよいでしょう。会の目的が慰労であれば、仕事納め当日に限定する必要はありません。

忘年会への参加は強制か?

忘年会は業務とは別の親睦の場として扱われることが多いため、参加の意思を尊重する案内が望まれます。欠席する人が気まずくならないよう、出欠の締切、会費、会の趣旨を簡潔に伝え、返答しやすい形に整えるとよいでしょう。

少人数でも忘年会を開く意味はあるか?

あります。少人数なら、一人ひとりと落ち着いて話せるため、日頃は伝えにくい感謝や一年の振り返りを共有しやすくなります。参加人数に合わせて着席や立食を選び、会話の目的に合う料理と時間を設計することが大切です。

川原壯太(Na Team Lab シェフ)
AUTHOR 川原 壯太 Na Team Lab シェフ

恵比寿のレストランを拠点に、年間200件を超える出張料理・会食を手がける。5味のバランスやペアリングなど「9つの原則」に基づいて食卓を設計し、料理教室・ワイン会も主宰。

Instagram @nateam.kawahara


幹事を、進行と挨拶に戻すために。

17名さま以上の会は、会場で仕上げるビュッフェ形式でお一人 8,000円〜承っています。厨房のない会場にも機材ごと伺い、料理の出し方と時間の流れまで設計します。

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