結論:銀婚式は、旅行・食事会・記念写真のいずれかで祝うのが定番です。 結婚25周年の節目で、銀のように落ち着いた輝きを重ねた呼び名とされます。 贈り物は銀の品や花が選ばれ、相場はご夫婦のあいだで3万円から10万円、子から両親へは1万円から3万円が目安です。 子どもが主催するなら、25年前の結婚式で出た料理や、思い出の一皿を組み込む食事会という手があります。 覚えている料理をひとつ伝えておいていただければ、コースのどこかに置けます。
あわせて、結婚30周年は、子どもが主役を交代する日と結婚35周年は、珊瑚婚式。35年分の食卓をもう一度もご覧ください。

銀婚式は何をするのか。調べると、旅行プランと贈り物の比較が並びます。どれも間違いではありませんが、決め手にはなりません。
二十五年という年数には、ひとつ特徴があります。お子さんが成人され、祝う側に回れる年齢になっているということです。つまり、選択肢が二人だけのものではなくなっている年です。
出張料理で、ご家族の記念の席に伺っています。この記事では、銀婚式の意味、夫婦で何をするか、子どもから両親への祝い方、贈り物の相場、そして婚式の一覧をまとめます。そのうえで、二十五年前の食卓をもう一度卓に載せるという組み方を、料理をお出ししている側からお伝えします。
銀婚式とは|結婚25周年の呼び名と由来
結婚二十五周年は、一般に銀婚式と呼ばれます。英語では Silver Wedding。五十周年の金婚式と対になる呼び名です。
銀が当てられた理由は、金属の性質にあると言われます。銀は、磨けば強く光を返しますが、その光は金ほど華やかではありません。落ち着いた輝きと言われるのは、この性質を指しています。二十五年という年月に重ねられたのは、派手さではなく、手入れを続けてきたことへの敬意です。
決まった作法はありません。何かをしなければならない、という性質のものでもありません。ただ、五十年の金婚式までの道のりの、ちょうど半分にあたる年です。節目として意識されやすい年数ではあります。
夫婦で何をするか|定番の五つ
ご夫婦だけで祝う場合、選ばれているのは次の五つです。
- 旅行。宿で食事まで済ませられる形です。二十五周年では、国内の温泉地や、新婚旅行で行った場所を選ぶ方もいらっしゃいます
- 食事。外食か、自宅か。もっとも予定を立てやすい形です
- 記念写真。二十五年ぶりに、二人で正装して撮る。写真館で撮る方も増えています
- 指輪。結婚指輪を磨き直す、作り替える、新しい一本を加える
- 振り返り。結婚式のアルバムを一緒に見る、手紙を交換する
このうち、どれかをひとつ選べば十分です。全部やろうとすると、準備の負担だけが残ります。
ひとつ、現場で見てきた傾向をお伝えします。レストランをいろいろ巡ってこられた方ほど、自宅という選択に魅力を感じられるように見えています。この傾向は結婚十年目以降に表れ、二十年目前後でとくに顕著になります。二十五年目は、ちょうどその只中です。
「外食はもう十分経験してきた。今は二人の家で過ごすことに意味がある」。この年代のご夫妻から、こうした考え方を伺うことがあります。記念日の過ごし方が同じことの繰り返しに感じられてきたなら、それは次の過ごし方へ更新する合図だと思います。
子どもから両親への祝い方
二十五周年の特徴は、お子さんが主催できる年齢になっていることです。実際、お祝いの席の主催はお子さん世代であることが多いです。
三世代の席になることがあります
銀婚式の食事会は、人数が増えやすい会です。主役のご夫妻、お子さん世代、そしてご夫妻のご両親。両家の親御さんを招くと、三世代が同じ卓に座ることになります。
年齢の幅が広がると、料理の側で調整する部分が増えます。私たちが実際にしているのは、次のことです。
- 味付けの塩味を抑える
- 提供する量を調整する
- 提供のペースを調整する
- 噛み切りやすい形にする
正直に申し上げると、年齢が混ざる席は、料理を出す側にとって難しい席です。提供のスピードを合わせることと、一人ひとりで内容を変えること。 この二つは手間のかかる部分です。けれど、対応はできます。そこは私たちの仕事です。
お孫さまが同席される場合も、コースの全体像は変えません。 年齢によって食べられるものに置き換えて、同じ順番でお出しします。これまでにお出しした最年少は2歳のお子さまです。
主催する側が、座っていられるように
子どもが席を用意する会で、いちばん起きやすいことがあります。用意した人が、いちばん座れないということです。
料理を並べ、取り分け、飲み物を注ぎ、片付ける。この役割を誰かが担うと、その人は会のあいだ席にいられません。せっかく主役を両親に譲ったのに、主催者が立ち続けていては形になりません。
当日の流れは、こう組むと落ち着きます。
- ご夫妻が先に席に着く。全員が揃うのを待たない
- 挨拶と乾杯は短く。長い挨拶は、立っている時間を増やします
- 贈り物は食事の中盤に。終盤は、お酒も入って集中が切れます
- 記念撮影は、皿が下がって全員の手が空いたとき
- お見送りのとき、ご夫妻は席のまま。周りが立つ
会の最後の記念撮影は、私たちもお手伝いしています。二十五年目に撮った一枚は、次の節目まで残ります。

贈り物と相場
贈り物は、三つの方向に分かれます。
- 銀にちなむもの:ペアのカトラリー、カフスやタイピン、アクセサリー、フォトフレーム
- 形に残るもの:名入れの品、写真、記念の日の新聞
- 時間を贈るもの:食事会、旅行、記念撮影
相場は、ご夫婦のあいだなら3万円から10万円、子どもから両親へなら1万円から3万円が目安として挙げられることが多いようです。兄弟姉妹で出し合う場合は、一人あたりの負担を抑えながら、食事会のような形にまとめることもできます。
ただし、この部分は家ごとの考え方の差が大きい部分です。金額よりも、兄弟姉妹のあいだで先に揃えておくことのほうが大切だと思います。
ひとつ、私の所感を書きます。年代が上がるにつれて、モノを受け取るより、体験として受け取りたいという方が増えるように感じています。これは統計ではなく、私が席で見てきた範囲での感覚です。贈り物選びで迷っていらっしゃるなら、食事の時間そのものを贈り物として考えてみる、という選択はあると思います。
思い出の料理を囲む食事会
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
覚えている一皿を、ひとつ思い出しておいてください
銀婚式の食事会を開かれるなら、席を用意される方にお願いしたいことがあります。二十五年前の結婚式で出た料理を、ひとつ思い出しておいていただきたいのです。
覚えているのは、料理名ではなくてかまいません。「魚に白いソースがかかっていた」「肉にベリーのソースが添えられていた」。それだけで、見当はつきます。ご両親に尋ねてみても、片方は覚えていて、もう片方は忘れている。そういう会話そのものが、当日までの時間を楽しくします。
結婚式でなくてもよいのです。二人がよく通った店の一皿、新婚旅行で食べたもの、はじめに住んだ部屋でよく作っていたもの。二十五年のどこかにある一皿なら、どれでも成り立ちます。
事前の打ち合わせで伺えれば、コースのどこかにその記憶に触れる一皿を置くことができます。二十五年ぶんの食卓の中から、一皿だけ引き上げてくる。銀婚式という日に、これ以上ふさわしい設計はないように思います。
固定のメニューはありません
こうしたことが成り立つのは、理由があります。「基本このメニューで提供します」というものが、私たちには存在しないからです。
それぞれの主催者と、会の内容に合わせて組み立てる。これが私たちのやり方です。苦手な食材やアレルギーについても、ご相談いただければ配慮して組みます。
ただ、お約束できるのは「同じ味を再現します」ということではありません。同じ記憶に触れる一皿を置くということです。二十五年前と同じ味は、作った人も、食べた人も、もう持っていません。それでも、似た場所に触れる皿は作れます。
締めのデザートを、会に合わせる
コースの締めには、王のティラミスをお出ししています。これは私たちの自社ブランドのデザートです。
会のコンセプトに合わせて、作り替えることもあります。苺をテーマにした会では、苺を使ったティラミスを用意しました。銀婚式の席でも、同じようにご相談いただけます。ただし、こうした段取りは事前にご依頼いただくことが前提です。当日その場では組めません。
設備の心配は、ほとんど要りません。恵比寿の店で事前に仕込みをしてから伺うため、現地での作業は仕上げが中心です。極論すれば、IHが一口あればフルコースを組めます。 食器・カトラリー・グラスもすべて持参しますので、ご実家の食器が人数分足りなくても成立します。お客様の手は、ひと指も汚れません。
出張料理は、6名さま以上から承っています。コースはお一人15,000円〜、ワインペアリングをお付けする場合はお一人22,000円〜(いずれも税・サービス料・出張費込)。1回のご依頼につき90,000円〜が最低のラインです。17名さま以上の会はビュッフェ形式で、お一人8,000円〜。ご相談は2週間前までにいただけると、組み立てに余裕が生まれます。
ご自宅に入りきらない人数であれば、恵比寿の店を貸切にする選択もあります。6〜8名さま・一日ひと組の完全貸切で、ドリンクの持ち込み料はいただきません。詳しくは出張料理のページをご覧ください。ご相談は公式LINEから承っています。
婚式の一覧|25年から70年まで
銀婚式から先の呼び名を並べておきます。
| 年数 | 呼び名 |
|---|---|
| 25年 | 銀婚式 |
| 30年 | 真珠婚式 |
| 35年 | 珊瑚婚式 |
| 40年 | ルビー婚式 |
| 45年 | サファイア婚式 |
| 50年 | 金婚式 |
| 55年 | エメラルド婚式 |
| 60年 | ダイヤモンド婚式 |
| 70年 | プラチナ婚式 |
プラチナ婚式については、七十五周年とする説もあります。呼び名は国や時代によって揺れがあるため、どれかひとつが正解というものではありません。
三十周年については結婚30周年の真珠婚式についての記事、四十周年についてはルビー婚式についての記事にまとめています。

まとめ
銀婚式に何をするかは、誰が席を用意するかで決まります。
- 結婚二十五周年は銀婚式。落ち着いた輝きを重ねた呼び名とされます
- 夫婦で祝うなら、旅行・食事・記念写真・指輪・振り返りの五つ。ひとつ選べば十分です
- 子どもが主催できる年齢になっている年です。三世代の席になることもあります
- 主催する側が座っていられる設計にしておきます
- 相場は、ご夫婦のあいだなら3万円から10万円、子から両親へなら1万円から3万円が目安です
- 二十五年前の結婚式で出た一皿を思い出しておくと、コースに組み込めます
- 婚式は30年の真珠婚式、35年の珊瑚婚式、40年のルビー婚式、50年の金婚式と続きます
銀婚式は何をするか。答えを一つに絞るなら、二十五年のどこかにある一皿を、もう一度卓に載せることだと思います。贈り物を選ぶより先に、その一皿を思い出してみてください。
よくある質問
結婚25年目は何を祝うのですか?
結婚25周年の銀婚式を祝います。銀のように落ち着いた輝きを重ねた呼び名とされ、二人で旅行や食事に出かける形、記念写真を撮る形、子どもが食事会を主催する形が定番です。決まった作法はありません。
銀婚式に旦那へ贈るプレゼントは何がよいですか?
呼び名にちなんだ銀の品では、カフスやタイピン、ペアのカトラリーが選ばれています。身につけるものを好まれない場合は、革小物や名入れのグラス、結婚した年のワインという手もあります。相場は3万円から10万円が目安です。
プラチナ婚式は何年目ですか?
日本では結婚70周年をプラチナ婚式と呼ぶことが多く、75周年とする説もあります。銀婚式の25年から先は、30年の真珠婚式、35年の珊瑚婚式、40年のルビー婚式、50年の金婚式と続きます。
子どもが両親の銀婚式を祝うなら、どんな形がよいですか?
二十五年前の結婚式で出た料理や、思い出の一皿を組み込んだ食事会という形があります。主催する側が配膳に立たずに座っていられるよう、当日の流れを組んでおくと落ち着きます。贈り物の相場は、子から両親へなら1万円から3万円が目安です。
ご家族のお祝いの前に、料理を確かめる体験ランチ。
お食い初めや記念日など、ご自宅での出張料理をご検討中の方へ。1〜8名様で料理とシェフの対応をご体験いただけます。1〜8名様 / お一人様15,000円(税込)・ドリンク込み / 約2時間・完全予約制。完全予約制・開始時間はご都合に合わせて調整。

