検索窓に「ケータリング 東京」と打ち込むと、たくさんの会社が並びます。写真はどれも美しく、価格も似たような幅に見える。それなのに、どれを選べばよいのかが決まらない。

理由ははっきりしています。業者を比べる前に決めておくことが、まだ決まっていないからです。

人数が確定しないまま見積もりを取れば、金額の意味が分かりません。会場の設備を知らないまま料理を選べば、当日に作れないものが混じります。比較の土台がないところで比較をしても、判断は前に進みません。

私たちは恵比寿を拠点に、東京都内のご自宅やパーティールームへ出張料理とケータリングで伺っています。年間200件を超える食卓に立ち会うなかで、うまく運ぶ会には共通の順番があると感じるようになりました。この記事では、その順番をそのまま書きます。

SUMMARY

結論:東京でケータリングを頼むときは、人数、形式、会場の条件、予算の順に決めると迷いません。 16名さままでは料理人が会場で仕上げる着席コース、17名さま以上は大皿に並べるビュッフェ形式が一般的です。 会場については、火が使えるか、水まわりがあるか、搬入の経路はどうか。この三点を先に確認しておくと、話が早く進みます。 業者を選ぶのは、四つが決まったあとで構いません。順番を逆にすると、決め直しが増えていきます。

費用の内訳はケータリング料金の見方で、シェフが会場へ入る形式は法人向けシェフ派遣で解説しています。四つを決めたあとに業者を比べる段階ではケータリング会社の選び方|法人ケータリングを稟議に通す条件と会場別の基準を、会場がオフィスや会議室の場合はオフィス・会議室のケータリング実務をあわせてご覧ください。

東京のケータリングは「人数、形式、会場、予算」の順に決める

先に全体像をお伝えします。決める順番は四つです。

1. 人数を数える(見込みで構いません)

2. 形式を選ぶ(着席か、ビュッフェか、配達か)

3. 会場の条件を確認する(火、水まわり、搬入、ゴミ)

4. 予算を合わせる

そして、業者を選ぶのは最後です。

多くの方が、これを逆から始めてしまいます。予算から入り、次に業者を探し、最後に人数を数える。すると、その人数では成立しない形式に無理やり合わせることになり、決め直しが発生します。

反対に、人数と形式と会場さえ決まっていれば、価格のほうは調整できます。品数を減らす、食材の構成を変える、飲み物を持ち込みにする。動かせる要素はいくつもあります。動かせないのは、その日そこに集まる人の数と、その部屋の設備だけです。

順番は、動かせないものから決める。それだけの話です。

人数で変わること ― 6名と17名という、二つの区切り

東京の法人会場に設えるケータリング料理
人数・形式・会場条件・予算が決まると、比較すべき提案が見えます。

人数は、形式を決めるいちばん強い条件です。料理の出し方は、卓の広さと厨房の広さで物理的に決まってしまうからです。

人数向く形式お一人あたり(Na Team Lab)
5名さま以下出張は6名さまから承っています。少人数の会は、恵比寿の店で卓を囲む形もご案内しています―
6〜16名さま着席コース(一皿ずつお出しする形)15,000円〜(ワインペアリング付は22,000円)
17〜100名さまビュッフェ形式(大皿に並べ、取り分けていただく形)8,000円〜

表示価格は税・サービス料・出張費込みです。着席コースは、1回のご依頼につき90,000円〜を最低ラインとしています。

区切りが6名と17名にあるのには、理由があります。

6名さまを下回ると、一夜のためにキッチンごと運ぶという設計が成り立ちにくくなります。器もグラスもカトラリーも調理道具も携えて伺うため、どうしても固定の手間がかかるからです。

17名さまを超えると、今度は一皿ずつの提供が難しくなります。皿の枚数、卓の広さ、そして仕上げの同時進行。この三つが同時に限界を迎えます。ですから17名さま以上は、大皿で並べるビュッフェ形式でご提案しています。100名規模まで承っています。

なお、人数の見込みが「20名前後」のように揺れている段階でも、相談は始められます。むしろ、揺れているという情報そのものが設計に必要です。

形式で変わること ― 会話の量と、料理の温度

人数の目安がついたら、形式を決めます。形式によって変わるのは、料理の内容よりもむしろ、その会に流れる時間です。

形式料理を仕上げる場所会の流れ向く会
着席コース会場のキッチンで火入れと仕上げ料理の進行が、そのまま会の進行になる記念日、両家顔合わせ、接待、少人数の会食
ビュッフェ形式会場で仕上げ、大皿に盛り付け人が動き、歓談が主役になる懇親会、周年会、立食のパーティー
配達型のオードブル厨房で仕上げてから届ける料理は並んで待っている状態短時間の集まり、会議のあとの軽い会

いちばん見えにくい違いは、温度です。

着席コースでは、口に運ぶ瞬間から逆算して火入れの時刻を組みます。だから当日、その場に料理人がいる必要があります。ビュッフェ形式は、並んでいる時間の幅を前提とした設計。時間が経っても輪郭の崩れない組み立て方をします。これはこれで、別種の技術です。

配達型は、届いた時点で料理が完成した状態です。手間はいちばん軽く、価格もいちばん抑えられます。その代わり、温度のピークは会場に着く前に過ぎています。

どれが上ということではありません。味のピークをどこに置くか、という設計の違いです。会話を中心に据えたい夜と、料理をゆっくり味わいたい夜とでは、答えが変わります。

会場条件で変わること ― 火、水まわり、搬入、ゴミ

ここが、いちばん飛ばされやすい工程です。そして、当日にいちばん響く工程でもあります。

東京の会場は、同じ「部屋」でも設備の前提がまったく別のものです。四つの型に分けて整理します。

会場の型火と水まわり搬入先に確認しておきたいこと
マンションのご自宅IHが一口だけ、という例も珍しくありませんエレベーターから玄関まで熱源の口数、シンクの数、冷蔵庫の空き
戸建てのご自宅独立キッチンか対面か。熱源の口数に幅があります門から玄関までの距離、段差、キッチンの階数敷地内に停められるか、近隣のコインパーキングか
タワーレジデンスのパーティールーム備え付けの設備を使わせていただきます台車で運びます。裏口やサービス用のエレベーターが別にあることが多いです防災センターの許可、利用できる時間帯
オフィス・貸会議室火気が使えない現場が多く、シンクがないこともあります貨物用エレベーター、入館の手続きゴミを置いて帰れるか、終了時刻の制約

条件が整っていない会場でも、会は成立します。私たちの側で組み替えるからです。

火気が使えない現場では、火入れをしなくても美味しく成立するメニューをご提案します。シンクがなければ、なくても済む準備をして伺う段取りです。洗い物は持ち帰り、後日こちらで洗うこともあります。ゴミも、持ち帰りが必要であれば持ち帰ります。

大切なのは、それが事前に分かっているかどうかです。当日になって火が使えないと判明すれば、その場で作れる料理は限られます。三週間前に分かっていれば、火を使わない前提で組み立てた、まったく別のコースをご用意できます。

なお、商業施設の中で行う会では、開店前の時間帯に搬入するよう指定されることがあります。会場が施設に入っている場合は、施設側のルールも合わせて確認しておくと安心です。

東京のエリア事情 ― 区が変わると、会場の型が変わる

東京都内といっても、区ごとにご依頼の顔つきは別ものです。エリアの差は、距離よりも会場の型の差として現れます。

私たちのキッチンは渋谷区の恵比寿にあります。仕込みは恵比寿で、仕上げは会場で。この設計はどの区でも変わりませんが、伺う先の様子は次のように分かれます。

  • 港区:出張料理・ケータリングでもっともご依頼の多いエリアです。タワーレジデンスのパーティールームが中心で、麻布台ヒルズレジデンスをはじめとした会場に伺っています。30名規模のパーティーから、6名さまのフルコースまで幅があります
  • 目黒区・世田谷区:ご自宅での記念日や顔合わせ、三世代の集まりが中心です。世田谷区は戸建てからのご依頼が多く、駐車と搬入導線の確認が要になります
  • 新宿区:タワーマンションのパーティールームと、高層ビルでの懇親会。10名前後の着席から、立食の大人数まで幅があります。貨物用エレベーターを使う搬入が多いエリアです
  • 品川区:はじまりと終わりの時刻が決まっている会が多い印象です。撤収の時刻に制約がある場合は、その時刻から逆算して組みます
  • 渋谷区:キッチンのある地元です。区内に限っては、前日や当日のご相談にも余地が生まれます

区ごとの詳しいご案内は、順次まとめている最中です。まずは「自宅なのか、パーティールームなのか、オフィスなのか」という会場の型さえ決まっていれば、エリアを問わずご相談いただけます。対応は基本的に東京都内、都外や遠方も別途承っています。

予算の決め方 ― 一人あたり×人数に、固定の下限を重ねる

予算は、二つの要素の足し算で考えます。

お一人あたりの単価 × 人数、そこに1回のご依頼あたりの下限が重なる。この形です。

私たちの場合、着席コースはお一人15,000円〜、ワインペアリングを添える場合は22,000円。ビュッフェ形式はお一人8,000円〜です。そして着席コースには、1回のご依頼につき90,000円〜という下限があります。6名さまでご依頼いただいた場合、この下限にちょうど届く計算になります。

参考までに、市場全体の一般的な目安も並べておきます。

形式お一人あたりの目安(市場一般)
配達型(オードブル・デリバリー)1,500〜3,000円
会場仕上げ型(ビュッフェ)5,000〜10,000円
着席コース型15,000円〜

同じ「ケータリング」という言葉に、三つの形式が入っています。相場の幅が広いのではなく、別々のサービスが一つの言葉で呼ばれているだけです。

見積もりを比べるときは、金額に何が含まれているかを揃えてください。私たちの表示価格は税・サービス料・出張費込みですが、これらが別立ての場合、総額はかなり変わります。

発注の順番 ― 三週間前から動くと、余裕が生まれます

私たちがご相談を承るのは、開催の二週間前までです。ただ、二週間前に「では相談しよう」と思い立つと、そこから人数を集め、会場を押さえることになります。それでは間に合いません。

逆算すると、動きはじめる目安は三週間前です。

時期やっておきたいこと
三週間前人数の見込みを立てる。会場を決め、火・水まわり・搬入・ゴミの条件を確認する
二週間前相談と見積もり。アレルギーや苦手な食材を参加者から集めはじめる
一週間前メニューの確定。当日の進行と、料理を出す時刻をすり合わせる
前日人数が増える場合は、この時点でのご連絡でも対応できます

三週間前という数字は、私たちの受付条件ではありません。人数と会場を固めるために必要な時間として、そのくらい見ておくと余裕が生まれる、という目安です。

なお、キッチンのある渋谷区内に限っては、前日や当日のご相談にも余地があります。内容を絞ればお受けできることがある、という程度に捉えていただければと思います。

私が最初にお聞きするのは、人数と会場のこと

ご相談をいただいたとき、私が最初に伺うのは料理のご希望ではありません。何名さまか、どこで行うか。この二つです。

料理の話は、そのあとで構いません。人数と会場が決まれば、成立する形式はおのずと絞られ、その形式の中でできることが見えてくるからです。逆に、料理のご希望から入ると、会場では作れないものを一度描いてしまい、描き直すことになります。

Na Team Lab には、「基本このメニューでお出しします」という固定の献立がありません。主催者と会の中身に合わせて、その都度組み立てています。だからこそ、条件を先に知りたいのです。

恵比寿のレストランでも、出張の現場でも、料理の組み立て方は変えていません。9つの原則を、その場の設備に合わせて翻訳しているだけです。場所が変わっても、哲学は変わらない。私たちが出張という形をとり続けている理由は、そこにあります。

16名さままでは出張料理、17名さまからはケータリング

ここまでの順番を、そのまま私たちのサービスに当てはめると、こうなります。

いずれも、器から調理道具まで一式を持参し、片付けまで引き上げます。お客様の手をわずらわせる工程は、ひとつもありません。

人数と日取りだけお決まりであれば、そこから一緒に考えられます。Na Team Lab の世界観や、出張料理・ケータリングの詳細については、公式LINEにてご案内しています。

まとめ

  • 東京でケータリングを頼むときは、人数、形式、会場の条件、予算の順に決める。業者選びは最後で構わない
  • 人数の区切りは6名さまと17名さま。6〜16名さまは着席コース、17〜100名さまはビュッフェ形式が向く
  • 形式が変えるのは料理の内容よりも、その会に流れる時間と、味のピークを置く場所
  • 会場では、火が使えるか、水まわりがあるか、搬入経路とゴミはどうかを先に確認する。条件が整っていなくても組み替えられるが、事前に分かっているかどうかで内容が変わる
  • 発注は開催の二週間前まで。人数と会場を固める時間を含めると、三週間前から動くと余裕が生まれる

決める順番を持っているかどうか。東京でケータリングを頼むときの分かれ目は、たぶんそこだけです。まずは、人数を数えることから始めてみてください。

よくある質問

ケータリングは何日前までに頼めばよいですか?

Na Team Lab では、開催の二週間前までにご相談をいただく形です。人数と会場を固める時間を考えると、三週間前から動きはじめると余裕が生まれます。なお、キッチンのある渋谷区内に限っては、内容を絞れば前日や当日のご相談にも余地があります。

人数が直前に変わった場合はどうなりますか?

増える場合は、前日のご連絡でも対応できます。減る場合はキャンセルポリシーに沿った取り扱いとなり、開催日から7日以内は料金の100%を頂戴することが多いです。人数が揺れそうなときは、早めに共有していただけると助かります。

頼む前に料理を試すことはできますか?

恵比寿のレストランで、月に1〜2回ほど試食いただける機会を設けています。大きな会をお任せいただく前に一度味を確かめたい、というご相談は少なくありません。詳しくは公式LINEでご案内しています。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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会社の集まりを、シェフに任せる。

恵比寿のレストランのシェフチームが、オフィスや会場へ伺います。接待・役員会食は着席コースで、懇親会や周年行事は17〜100名様程度の立食・ビュッフェで。調理から後片付けまで任せられます。

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Na Team Lab|東京・恵比寿

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