テーブルの上に、開いた本とワイングラスが二脚、

そして同じ色のワインが少しずつ注がれている引きの構図。

手元にメモかノートが写っているとなおよい

本だけでも、グラスだけでも足りない。ワインの勉強は、その両方の間にあります

ワインの勉強のために、本とグラス二脚を並べたテーブル

ワインの勉強を始めようと思って検索すると、手段はいくらでも出てきます。入門書、動画、ワインスクール、単発のセミナー、ワイン会、そして資格。どれも間違っていません。

けれども、並べられただけでは選べません。私のところへ相談に来られる方も、たいていここで止まっています。何から手をつければいいのか、という問いのまま、半年が過ぎている。

ワインの勉強でつまずく原因は、情報の不足ではありません。手段が多すぎて、順番が見えていないことのほうです。

この記事では、手段を役割ごとに分け、費用と期間を並べ、最初の3ヶ月で何を飲むかまで具体的に書きます。レストランとワイン会の現場で、ワインに慣れていない方を見てきた側からの整理です。

SUMMARY

結論:ワインの勉強は、本で地図を持ち、飲んで確かめ、人に言葉にする。この三段で進めるのが近道です。 手段はいくつもありますが、どれか一つで完結するものはありません。本は全体の地図を、飲み比べは味の記憶を、人と話す場は言葉を与えてくれます。 最初の3ヶ月は、品種を月に三つだけに絞ってください。同じ品種を産地違いで二本ずつ飲み比べると、違いの輪郭が立ち上がります。 スクールに通わなくても、主要な品種の見分けはつくようになります。

あわせて、ワイングラスを形から選ぶワインペアリングの組み立て方もご覧ください。

ワインの勉強は、三段で進む

先に全体像をお伝えします。ワインの勉強は、性質の違う三つの段に分かれます。

第一段は、地図を持つこと。ワインがなぜ味を変えるのか、その仕組みを知る段階です。ここは本や動画が担います。

第二段は、確かめること。地図の上の線を、自分の舌で確かめる段階です。ここは飲み比べが担います。

第三段は、言葉にすること。感じたことを他人に説明してみる段階です。ここはワイン会や教室、つまり人のいる場が担います。

この三段には、順序があります。

ワインに慣れていない方の理解は、「ワインはなぜ味が違うのか」というところから始まります。なぜ果実味が豊かなのか、なぜタンニンが強いのか。ここに答えを持たないまま銘柄を覚えても、選べるようにはなりません。

逆に、地図を持たずに飲み比べても、記憶は積み上がりません。「おいしかった」で終わってしまう。地図があるから、違いが情報として残るのです。

そして、言葉にしないかぎり、味の記憶は曖昧なまま薄れていきます。一人で飲んでいるだけでは、語彙は増えません。

ワインの勉強が進まないとき、たいていはこの三段のどれかが欠けています。本ばかり読んで飲んでいない。飲んでいるけれど何も読んでいない。読んで飲んでいるけれど、誰にも話していない。

学ぶ手段を、費用と期間で並べる

ワイングラスとデキャンタ
グラスやデキャンタの違いを確かめながら、ワインを学ぶ。

三段を踏まえて、手段を並べます。費用の数字は、いずれも出典のあるものだけを載せました。

手段費用の目安期間向いている方限界
書店で手に入る範囲自分の速度全体の地図を先に持ちたい味の記憶は増えない
動画無料のものが多い自分の速度文字より耳から入りたい体系が飛び飛びになりやすい
ワインスクール(入門)33,000円・全4回約1ヶ月最初の道筋を人に引いてほしい資格の入口までは届かない
ワインスクール(総合)179,300円・全20回約5ヶ月資格と体系的知識が目的時間と費用の投資が要る
単発セミナー平均 8,800円・1日1日まず場の空気を知りたい積み上がらない
ワイン会15,000〜30,000円単発飲み比べと、話す相手がほしいカリキュラムではない
飲みながらの料理教室6,000円(税込・ドリンク込)2時間料理と一緒に理解したい資格には直結しない
資格(ワインエキスパート)受験料 32,900円+認定登録料 20,950円準備に数ヶ月から形に残したい取得後に飲み方が変わるとは限らない

※スクールとセミナーの金額は、アカデミー・デュ・ヴァン公式サイトに掲載されていた2026年8月時点の公開情報です。改定される場合があります。受験料は日本ソムリエ協会の2025年度募集要項(一般・一次試験から1回受験)によります。

この表で見ていただきたいのは、金額の高低ではありません。それぞれの手段が、三段のどこを担っているかです。

本と動画は第一段。スクールとセミナーは、第一段を人に引いてもらう形です。ワイン会と料理教室は第二段と第三段。資格は、第一段を試験という形式で完走させる仕組みになります。

一つの手段で三段すべてを埋めようとすると、どこかに無理が出ます。本だけで味は覚えられませんし、ワイン会だけで体系は組み上がりません。

同じ色のワインが注がれたグラスが二脚、

並んで置かれている寄りの構図。

背景は少しぼかして、グラスの液面に焦点が合っているとよい

  • 「比べる」という行為そのものが、記事の中心にあることが伝わる
  • 二脚という数が、産地違い二本という具体的な提案につながる

一本では分かりません。二本並べた瞬間に、違いは立ち上がります

ワインの勉強で産地違いを飲み比べるために並べたグラス二脚

最初の3ヶ月で飲む順番

ここからが、この記事でいちばん具体的な部分です。

ワインの勉強が続かない理由の多くは、対象を絞っていないことにあります。世界には1万を超えるぶどう品種があります。ただし、市場の9割はおよそ20品種で占められています。

さらに絞れます。まずは六つの品種から始めてください。白はシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング。赤はピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー。この六つが、世界のワインの骨格をつくっています。

そこに泡とロゼ、甘口を加えて、3ヶ月に配分します。

飲む品種比べ方(二本ずつ)確かめること
1ヶ月目・白シャルドネ冷涼な産地/温暖な産地樽の有無で香りがどう変わるか
1ヶ月目・白ソーヴィニヨン・ブラン産地違いで二本酸の高さと、青い香りの出方
1ヶ月目・白リースリング辛口/甘口酸と甘みの釣り合い
2ヶ月目・赤ピノ・ノワールブルゴーニュ/カリフォルニア繊細さと果実感の差
2ヶ月目・赤カベルネ・ソーヴィニヨン産地違いで二本骨格の強さとタンニン
2ヶ月目・赤メルロー産地違いで二本タンニンの柔らかさ
3ヶ月目・泡とその他スパークリングシャンパーニュ/それ以外泡の細かさと酸の質
3ヶ月目・泡とその他ロゼ産地違いで二本色と味わいの関係
3ヶ月目・泡とその他甘口産地違いで二本甘さの立ち上がり方

なぜ産地違いで二本ずつなのか

同じ品種でも、産地と造り手によって別人格になります。ブルゴーニュのピノ・ノワールは繊細さが、カリフォルニア産は肉厚な果実感が前に出る。同じDNAが、地球の二点で別の音楽を奏でている状態です。

シャルドネなら、冷涼な産地はレモンやリンゴの香りに寄り、温暖な産地はバターやトロピカルフルーツの香りに寄ります。

飲み比べの設計で大切なのは、共通点をつくって、変える要素を一つだけにすることです。品種をそろえて産地を変える。産地をそろえて年代を変える。そうすると「ここまで味わいが違うのか」という驚きが生まれます。その驚きが、記憶になります。

二本を別の日に飲んでも構いません。ただ、同じ日に並べたほうが、差は鮮明に出ます。

白から始める理由と、渋みが苦手な方の入口

なぜ白からなのか。赤の渋みは、慣れていない舌には負荷が大きいからです。

ワインが苦手だとおっしゃる方の申告は、実は逆方向に分かれます。渋いのが苦手という方がいる一方で、甘すぎるから苦手という方もいる。特に男性に後者が多い印象があります。好みは人によって違いますから、万人向けの一本というものは成立しにくいのです。

私がこれまで見てきたかぎり、ワインが苦手だとおっしゃる方の多くは、飲んだことのあるワインの幅が狭いだけでした。苦味が苦手なのに、ボルドー系の赤しか飲んだことがなかった、という方がいらっしゃいました。甘口ワインを召し上がって「こんなワインがあるなんて」と驚かれた方もいます。

苦手なのではなく、まだ合う一本に出会っていない。そういう状態です。

もし渋みに強い抵抗があるなら、最初はドイツの白から入るのがよい、というのが私の考えです。そこから酸の輪郭に慣れていけば、赤へ移る道は自然につながります。

本の選び方 ― 三冊の役割

本については、書名を挙げません。版を重ねるうちに内容が変わりますし、書店で手に取ったときの相性が、読み通せるかどうかを決めるからです。

代わりに、三つの役割でお伝えします。この三冊がそろえば、第一段の地図は足ります。

一冊目は、入門書です。ワインがどうつくられるか、なぜ味が変わるかを通しで説明している本を選びます。基準は一つ、図と写真が多いこと。文字だけの本は、最初の一冊には向きません。

二冊目は、品種の図鑑です。六大品種それぞれの香りと味わいの特徴が、見開きで整理されているもの。飲みながら開けるように、手元に置いておく本になります。索引から品種を引ける構成かどうかを、書店で確かめてください。

三冊目は、ペアリングの本です。料理とワインの組み合わせを扱った本で、これは少し後で構いません。ただ、あるとないとでは、三段目の進み方が変わります。味を料理との関係で覚えると、言葉にしやすくなるからです。

注意点が一つあります。資格試験の教本を、最初の一冊にしないことです。

日本ソムリエ協会の教本は、一次試験から受験する方全員に配布されます。出題範囲は当該年度の教本からと定められており、試験のために設計された資料です。網羅性は高いのですが、通読して楽しむ本ではありません。受験を決めてから手にするもの、という位置づけで十分だと思います。

スクールとセミナーの違い

スクールとセミナーは、似た場所にあるようで、設計思想がまったく違います。分かれ目は、続けるか、単発かです。

ワインスクールは、カリキュラムで積み上げる場所です。アカデミー・デュ・ヴァンの場合、入門にあたる講座は33,000円・全4回で約1ヶ月。資格取得を視野に入れた総合コースは179,300円・全20回で、およそ5ヶ月かかります。レコール・デュ・ヴァンにも同規模の構成があり、こちらは入会金が別途5,500円です。いずれも2026年8月時点の公開情報になります。

片手間で終わる分量ではありません。そして、それだけの時間をかけるからこそ、知識は体系として残ります。

一方、単発セミナーは1日で平均8,800円ほど。ここで得られるのは、体系ではなく手触りです。プロがどういう順序でワインを説明するのか、テイスティングの場の空気はどんなものか。それを一日で知ることができます。

はっきり申し上げると、資格が目的なら、スクールに通うのが確実です。体系的に学びたい、形として残したい、時間と費用を投じる用意がある。この三つがそろっているなら、それ以外の道をお勧めするつもりはありません。

迷っているのであれば、順番はこうなります。まず単発セミナーかワイン会に一度出てみる。そのうえで、続けたいと思えたらスクールを検討する。179,300円の判断を、最初にする必要はありません。

テーブルに複数本のワインが並び、

数名が同じグラスを手に話している場面。

顔が特定できない距離感・角度が望ましい

  • 「言葉にする場」としてのワイン会の空気が伝わる
  • 一人で飲むのとは違う、という対比が視覚的に分かる

同じ一杯を、別の人がどう言い表すか。語彙はそこで増えていきます

複数本のワインを飲み比べながら語り合うワイン会の様子

言葉にする場としてのワイン会

三段目についてお話しします。

一人で飲んでいるかぎり、味の語彙は増えません。これは、私自身が現場で繰り返し感じていることです。

理由は単純です。一人で飲むとき、私たちは「おいしい」か「好みではない」かの二択で済ませてしまう。その先へ踏み込む必要がないからです。誰かに説明しようとした瞬間に、初めて「では、何がおいしいのか」という問いが立ち上がります。

ワイン会は、その問いが自然に発生する場所です。同じ一杯を飲んだ人が隣にいて、その人は別の言い方をする。自分になかった言葉が、そこで手に入ります。

Na Team Lab でも、ワイン会を開いています。1回あたり6本から15本を並べ、テーマは毎月立てています。これまでにシャンパーニュだけを集めた会を開き、ピノ・ノワールの回やシャルドネの会も進めています。飲み比べができて、そのままワインの知識にもつながるセレクトを基本方針にしています。

料理は、コース形式なら7品ほど、ビュッフェ形式なら10品ほど。参加人数は会によって異なりますが、8名から30名ほどの規模が多くなっています。参加費は1回15,000円から30,000円です。

四色に加えて、甘口や泡を並べることもあります。そうすると、いろいろな味わいが楽しめて嬉しい、という声をいただきます。

ロゼは、すでに飲み慣れている方が多い品目です。一方で、オレンジワインはまだ珍しいと受け取られます。ワインを飲み慣れている方にとっては当たり前に飲むものですが、そうでない方からすると「オレンジワインというのがあるんだ」という驚きになる。知っている種類と、知らない種類のあいだには段差があります。その段差を一晩で越えられるのが、複数本を並べる場の強みです。

もう少し小さな規模で、料理と一緒に確かめたい場合は、料理教室という形もあります。8名限定、1回6,000円(税込・ドリンク込み)、所要2時間。入会金はなく、1回で完結します。ワインは飲める方に2杯から3杯ほど、飲む速度を見ながらお出ししています。ペアリングの回では、料理に合わせてどちらのワインが合うかを、参加された方ご自身に確かめていただく形をとっています。

ワインの本やノートが開かれ、その横にグラスが一脚置かれている、

机まわりの落ち着いた構図。

書き込みのあるメモが見えるとなおよい

  • 資格や体系的な学習という、この章の内容と視覚的に一致する
  • 「読む」と「飲む」が地続きであることが伝わる

資格を目指すかどうかで、必要な本も、かける時間も変わります

ワインの資格の勉強のために開かれた本とノート、そしてグラス

資格を目指すなら

ここまで読んで、やはり形に残したいと思われた方のために、資格の話もしておきます。

日本には、代表的な道が二つあります。日本ソムリエ協会(JSA)の呼称資格と、英国発祥の WSET です。

ワインエキスパートとソムリエ

ワインエキスパートは、満20歳以上であれば職種も経験も問われません。 協会の定義にも「プロフェッショナルな資格ではないので職業は問わず、むしろ愛好家が主な対象となる」と明記されています。

一方、ソムリエは実務経験が必須です。一般の方の場合、実働月90時間以上の勤務で通算3年以上が要件となります。飲食や酒類の仕事に就いていない方は、ワインエキスパートを目指す形になります。

費用は、一次試験から1回受験する場合で32,900円(一般)。ここに最終合格後の認定登録料20,950円が別途かかります。合わせて53,850円です。この登録料は見落とされやすいので、先に計算に入れておいてください。

合格率は年によって動きます。2025年はソムリエが19.9%、ワインエキスパートが26.4%でした。ワインエキスパートは2024年が41.4%でしたから、近年は難しくなる方向にあります。

なお、募集要項を通して読んでも、受験資格にワインスクールの受講や修了を求める記載は一切ありません。要件は年齢と国籍、そしてソムリエのみ実務経験です。スクールは合格への有力な手段ですが、条件ではないのです。

WSET Level 3

もう一つの道が WSET です。Wine & Spirit Education Trust の略で、1969年に英国で設立された試験実施機関になります。70か国以上、15言語で展開しており、日本でのコース開始は1997年でした。

ワインの資格は4段階あり、Level 3 は上級にあたります。総学習時間は84時間。内訳は認定校での授業30時間、自習51.5時間、試験2.5時間です。

日本の主要な認定校2校では、Level 3 の受講料はいずれも209,000円(税込)で、受講料に認定試験料が含まれます。別途、入会金または登録料として5,500円(税込)が必要です。2026年9月時点の情報です。

JSA との設計思想の違いは、はっきりしています。WSET は実務経験を問わない知識とテイスティング能力の資格で、JSA ソムリエは実務経験が必須の職業資格です。

なお、WSET は Level 3 の合格率を公表していません。数字が出回っていることがありますが、公式の値ではありません。

資格で変わること、変わらないこと

私自身は、ワインの資格を持っていません。レストランとワイン会でワインを選び、仕入れの過程も含めると年間でおよそ2,000種を口に含んでいますが、それは資格とは別の積み上げ方です。

そのうえで、資格を持つ方々と一緒に働いてきて感じていることが一つあります。

資格保持者どうしのコミュニティがあり、資格者だからということで輪に入れる印象は、はっきりあります。 資格が直接仕事を運んでくるわけではありません。けれども、情報の入り方や、声のかかり方は変わる。そういう印象を持っています。

逆に言えば、家で開ける一本を自分で選べるようになりたいだけなら、資格は必須ではありません。目的が違うだけで、どちらが上ということではないのです。

料理の一皿と、その横に置かれたワイングラスが

同じフレームに収まっている寄りの構図。

皿とグラスの距離が近いほどよい

  • 「グラスの中だけを見ていても答えが出ない」という結論を、画で支える
  • 料理と一緒に飲む、という提案が一目で伝わる

単体では分からなかった一杯が、料理と並んだ瞬間に印象を変えることがあります

料理の一皿と並べたワイングラス。料理と一緒に飲んで覚えるワインの勉強

飲んで、話して、覚える

最後に、私がワインをお伝えするときの手順をお話しします。品種のリストを渡すことから始めたことは、一度もありません。

始まりは、その方がどんなワインを好きだったのかを理解することです。記憶に残っている一杯を、思い出していただく。

次に、そのワインに含まれる特徴を理解していただきます。この品種にはこういう味わいがある、と渡す。そして「あなたが好きとおっしゃっていた味わいには、こんな品種が当てはまります」と接続する。

好みから逆算するのです。銘柄リストを渡すのとは、逆方向のアプローチになります。

ロゼやオレンジワインについても、造り方を伝えて説明しています。赤ワイン・白ワインと造り方を比較して、だからこんな味わいになる、という順序で話す。色の違いは、つくり方の違いです。そこが分かると、飲んだことのない種類でも見当がつくようになります。

もう一つ、現場でよく起きることがあります。単体で飲んで判断していたワインが、料理と合わせた瞬間に印象を変えるのです。ワインが好きではなかった方が飲めるようになった場面を、レストランで何度も見てきました。

ですから、ワインの勉強に行き詰まったら、料理と一緒に飲んでみてください。グラスの中だけを見ていても、答えが出ないことがあります

まとめ

ワインの勉強について、この記事でお伝えしたことを整理します。

  • ワインの勉強は、本で地図を持ち、飲んで確かめ、人に言葉にする三段で進む
  • 手段はどれか一つで完結しない。それぞれが三段のどこを担うかで選ぶ
  • 最初の3ヶ月は六大品種と泡・ロゼ・甘口に絞り、月に三品種ずつ飲む
  • 飲み比べは、共通点をつくって変える要素を一つだけにする
  • 本は入門書・品種図鑑・ペアリングの三つの役割でそろえる。資格の教本は後でよい
  • 資格は目的次第。ワインエキスパートは20歳以上なら職種も経験も問われない

三段のうち、いちばん飛ばされやすいのが三段目です。読んで飲んでいるのに進まないと感じるときは、誰かに話す機会が足りていないのかもしれません。

次のステップ

ワインの勉強で、いちばん手に入れにくいのは第三段です。

本は買えます。ワインも買えます。けれども、同じ一杯を飲んだ誰かが隣にいる時間だけは、自分では用意できません。

Na Team Lab のワイン会は、毎月テーマを立てて6本から15本を並べています。飲み比べができて、そのままワインの知識にもつながるセレクトを基本方針にしています。料理と一緒に、なぜ合うのかを深掘りする時間です。

もう少し小さな規模がよければ、恵比寿での料理教室があります。8名限定、1回6,000円(税込・ドリンク込み)、2時間で3品をシェフが実演します。入会金はなく、1回で完結します。土日の昼12時開始がほとんどで、内容は月替わりです。

ご自宅で、料理とワインの組み立てごと確かめたい場合は、出張料理という形もあります。コースはお一人15,000円から、ワインのペアリングをつける場合は22,000円。いずれも6名から16名さま、税・サービス料・出張費込みです。1回のご依頼につき90,000円からで、対応エリアは基本的に東京都内になります。

開催日程やご相談は、公式LINEにてご案内しています。ご検討の節は、こちらからお声がけください。

主な参考資料

  • 日本ソムリエ協会「2025年度 呼称資格認定試験 募集要項」募集要項
  • 日本ソムリエ協会「資格保有者一覧表(合格率・受験者数)」資格保有者一覧
  • WSET「Our Story/What We Do」WSET公式サイト
  • アカデミー・デュ・ヴァン 公式サイト 公式サイト (講座料金は2026年8月時点)
  • レコール・デュ・ヴァン 公式サイト 公式サイト (講座料金は2026年8月時点)

よくある質問

ワインの勉強は、独学だけで足りますか?

品種と産地の違いを見分けるところまでは、独学でも十分に届きます。本で仕組みを押さえ、同じ品種を産地違いで飲み比べれば、輪郭は立ち上がります。ただし、感じたことを言葉にする練習だけは一人では進みにくいため、人の集まる場を一度は挟むことをおすすめします。

費用はどのくらいかかりますか?

独学であれば、本代と飲むワイン代だけで始められます。単発のセミナーは1日8,800円ほど、ワイン会は1回15,000円から30,000円が目安です。資格まで進む場合は、ワインエキスパートで受験料32,900円に認定登録料20,950円が加わり、合わせて53,850円となります。

主要な品種が分かるようになるまで、どのくらいかかりますか?

六大品種を月に三つずつ、産地違いで二本ずつ飲み比べていけば、3ヶ月でひと通りに触れられます。すべてを言い当てられるようになるという意味ではありませんが、白と赤の主要品種の傾向は、この期間でつかめる方が多いと感じています。

Na Team Lab オーナーシェフ 川原壯太
ABOUT NA TEAM LAB Na Team Lab|株式会社Na Team

東京・恵比寿を拠点に、出張料理・店舗貸切・料理教室・ワイン会を展開。料理、ワイン、空間、その日の時間までを設計し、食を通して心に残る体験をつくっています。

執筆:(オーナーシェフ)。年間200件を超える出張料理・会食の経験をもとに、現場の視点をお伝えします。

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一杯の違いを、料理とともに確かめる。

少人数のワイン会で、グラス、温度、料理との関係を実際に比べます。

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